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コラム2024年7月16日

【本日のマーケット】7月16日(火)

7月16(火)のマーケット                                                                   

7月15日のNYダウは4日続伸し、最高値を更新。トランプ前大統領への銃撃事件で共和党支持者の結束が高まることや同情票も集まるため、当選した際のトランプ政策の減税や規制緩和の実現性が期待された。ただ、関税引き上げによるインフレ圧力は警戒され、金利が上昇したため、NYダウは4万351ドルの取引時間中の高値からは上げ幅を縮めた。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株が高いが、ナイキやボーイングは売られた。NYダウは前日比210ドル(0.53%)高の40,211ドル。ナスダックは続伸。テスラは続伸となったが、エヌビディアは小反落。トランプ・メディアが大幅高。トランプ氏は浮動票を取り込もうと仮想通貨を支持する姿勢を示していて、トランプ氏が勝利する確率が上昇したため、ビットコインが大幅高となり、コインベースが買われた。NASDAQ総合指数は前日比74ポイント(0.40%)高の18,472。S&P500指数は前日比15ポイント(0.28%)高の5,631。

トランプ氏銃撃事件で当選確率が高まったという見方から減税や規制緩和による米国株高期待で、日経平均は前場に一時329円高の4万1520円となった。しかし、対日関税の引き上げなどが警戒され、上げ幅を縮めた。トランプ政権は他国に軍事費の負担増強を求めるという見方から三菱重工など防衛関連が高い。米国株高期待で証券株が買われ、反環境政策で石油株も高い。半面、EV向け電池のパナソニックは下落。薬価引き下げ公約でエーザイも安い。

スタンダード市場では、出前館が大規模な自社株買いの発表で上昇。アニメ制作のIGポートと中古マンションの再生販売のインテリックスは、今期の大幅増益計画でストップ高。インターライフとテンダも好決算で買われた。ウエストHDは産業用太陽光請負事業の施工ペース低下で下落。

グロース市場で、きずなHDは公開買付が発表され買いが殺到。セルシードとシンバイオ製薬がストップ高。クラウド関連のBeeXは第1四半期が好決算で急騰。半面、QPS研は今期大幅減益予想で大幅安。トランプ氏が反環境政策のため、太陽電池製造装置のNPCは安い。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。5日移動平均線を上回ることなく推移。先週末の1033円安に対して84円の上昇と、自律反発も弱く上値の重さが感じられる。急ピッチでの上昇となっていただけに目先は調整局面か。

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「トランプ相場」で買われる銘柄は?
 日本証券新聞7月17日(水)紙面1面TOP記事掲載

“もしトラ”転じて 今や“もしバイ”…

「もしトラ」から「ほぼトラ」を経て、足元では「もしバイ」なる新語まで生じているとか。もちろん米大統領選の話だが、3歳7カ月差の前・現職両雄の明暗がより鮮明になってきた。

前週までは、大統領討論会におけるバイデン大統領の失態やその後の度重なる問題発言を受けても「二極化の進んだ現状では結局、“ネバートランパー”と“トランピアン”の争いで接戦になる。ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンの3州さえ押さえれば270票対268票でバイデン」といった票読みも聞かれたが、14日のトランプ前大統領銃撃事件を経て、様相は一変。頭部を流血しながらも星条旗のもと力強く拳を突き上げるトランプ氏。このいかにも米国人好みの構図に、政治イベント予想の賭けサイト「プレディクト・イット」のトランプ氏の勝率は69%(バイデン氏は26%)に急上昇した。

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今日の市況概況
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7月16日(火)☆[概況/大引け]

トランプトレードで前場は一時329円高となったが関税警戒などで伸び悩んだ

大引けの日経平均は84円高の4万1,275円、TOPIXは9ポイント高の2,904ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は819、下落銘柄数は784。出来高は16億1,614万株、売買代金は3兆9,010億円。
トランプ氏が銃撃で傷を負いながら、立ち上がり拳を突き上げたことで「不屈のイメージ」を印象付けたため、当選確率が上がり、トランプ政策の減税や規制緩和への期待でNYダウは最高値を更新した。
日経平均は前場に一時329円高の4万1520円となった。
しかし、対日関税の引き上げなどが警戒され、上げ幅を縮めた。

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