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コラム2024年7月18日

【本日のマーケット】7月18日(木)

7月18(木)のマーケット                                                                   

7月17日のNYダウは6日続伸。ナスダックは大幅反落。ユナイテッドヘルスはジェフリーズが投資判断を引き上げた。ジョンソン&ジョンソンは4~6月期がM&Aの関連費用の計上で最終減益となったが、アナリスト予想を上回ったために買われた。NYダウは前日比243ドル(0.59%)高の41,198ドル。一方、ナスダックは4日ぶりに反落し大幅安となった。バイデン政権がASMLや東京エレクトロンなどが先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、取り得る限りで最も厳しい貿易制限措置を用いることを検討していると報じられたため、ASMLのADR(米国預託証券)が売られ、半導体のAMDと半導体製造装置のアプライド・マテリアル、ラムリサーチが大幅安となり、エヌビディアも売られた。その他、トランプ候補が「台湾が私たちの半導体事業を全て持っていった。今、私たちは台湾が韓国に新しい半導体工場を建てるよう数十億ドルを与えており、これから彼らはそれも持っていくだろう。彼らは(ここに)建てるだろうが、その後、再び自国に持ち帰るつもりだ」と話したため、TSMCが売られたことも響いた。NASDAQ総合指数は前日比512ポイント(2.77%)安の17,996。S&P500指数は前日比78ポイント(1.39%)安の5,588。

日経平均は1000円近い下げ。米半導体株の大幅安を受けて、東京エレクやディスコが大幅続落となり、レーザーテックは年初来安値を更新。トランプ候補がドル高是正の意向を示したため一時1ドル=155円台半ばの円高となり、精密や機械、自動車が売られ、防衛関連も反落した。半面、円高メリットでニトリとサイゼリヤや食品株が買われた。パルグループは延期している決算発表の提出期限が示されたため、不透明感が後退し買いが入った。

スタンダード市場では、ザインエレクが大幅反落となり、半導体関連のフェローテックや東洋合成が売られた。ジャパンエンジンは手じまいで大幅安。フォーサイドは生成AIを活用した退院サマリーシステム開発を開始し、一時ストップ高。100円ショップのキャンドゥは円高メリットで上昇。

グロース市場で、高額品の出張買取りのBuySellは6月の問い合わせが前年同月比5%減で急落した。コージンバイオは売られたが、シンバイオ製薬とノイルイミューンは高い。ディスカウントストアでAIなどITを活用するトライアルはSBI証券が新規「買い」で買われた。

チャート上では、連日でほぼ安値となる陰線。大きくギャップダウンとなり、5日移動平均線(4万1182円)を下放れた。25日移動平均線(3万9948円)が位置する4万円処で下げ止まるか注目される。

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半導体関連 米国のショック安波及 値がさ株下落で日経平均は一時993円安
 日本証券新聞7月18日(木)紙面1面TOP記事掲載

AI主導の成長性は不変

東エレク(8035・週足)

米国発の半導体株安が18日の東京株式市場を直撃した。急落のきっかけは、米バイデン政権が中国向けの最先端半導体技術に関する規制を強化すると伝えた17日のブルームバーグ報道。同日の東京市場では東京エレクトロン(8035・P)が前日比7.5%安となるなど主要な半導体製造装置(SPE)株が先行して下げていたものの、18日は米国市場で増幅された下げに見舞われた。一時1ドル=155円台まで円高ドル安が進んだことも嫌気された。

東エレクのほか、傘下に半導体設計大手の英アームを持つソフトバンクグループ(9984・P)アドバンテスト(6857・P)などの値がさ株が売られ、日経平均株価は前日比993.47円安の4万104.22円まで売られる場面があった。11日に付けた取引時間中の高値(4万2,426.77円)からの下げ幅は2,300円を超えた。

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今日の市況概況
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7月18日(木)☆[概況/大引け]

971円安。半導体関連が大幅続落。円高で輸出関連が売られ、食品は買われた

大引けの日経平均は971円安の4万126円、TOPIXは46ポイント安の2,868ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は467、下落銘柄数は1,137。出来高は17億6,450万株、売買代金は4兆6,658億円。
日経平均は1,000円近い下げとなった。
米国で半導体株が大幅安となったため、東京エレクトロンとディスコが大幅続落となり、レーザーテックは年初来安値を更新した。

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