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コラム2024年7月22日

【本日のマーケット】7月22日(月)

7月22(月)のマーケット                                                                   

7月19日のNYダウは続落、ナスダックは3日続落。マイクロソフトのクラウドサービスで障害が発生し、各国の空港では運航停止や遅延が相次ぎ、鉄道や病院、銀行のシステムにトラブルが生じた。マイクロソフトは売られたが、クラウドストライクのソフトウエア更新が引き金となったため、クラウドストライクは大幅安。アメリカン・エキスプレスは第2四半期の売上高がアナリスト予想に届かず売られた。イーライ・リリーやメルクといったディフェンシブ株が買われた。NYダウは前日比377ドル(0.93%)安の40,287ドル。ナスダックでは、テスラがカリフォルニア州で第2四半期の新車登録台数が前年同期比24%減だったため売られた。前年比マイナスは3四半期連続。NASDAQ総合指数は前日比144ポイント(0.81%)安の17,726。S&P500指数は前日比39ポイント(0.71%)安の5,505。

バイデン大統領が大統領選挙から撤退し、トランプ再選確率が低下するという見方で日経平均は下落した。米国株安が警戒され、ディスコや日立、太陽誘電などのハイテク株が売られた。その他、トランプ銘柄の三菱重工をはじめとした防衛関連と、関税引き上げ前の駆け込み需要が期待されていた海運株も下落した。一方、JR九州は料金値上げ申請で採算改善が期待された。アマゾンが処方薬のネット販売を目指すと報じられ、ウエルシアなどが高い。

スタンダード市場では、DNAチップ研が手じまい売りで大幅安。アズジェントは3日続落。「氷撃」のリベルタは5日続伸。サーティワンは上期大幅増益が好感された。浴槽の大和重工がストップ高。政府が2031年までに、全国35の国立公園すべてに高級リゾートホテルなど誘致を材料視。

グロース市場で、FFRIとセルシードが売られた。AIAIは株式分割と株主優待制度の導入を発表しストップ高。WASHハウスはコンテナ事業開始に加え、独自の洗濯乾燥機を開発し、大型モニターの広告収入でコインランドリーの無償化を目指すと報じられストップ高となった。

チャート上では、寄付きが高値となる陰線。25日移動平均線(4万33円)を下放れし、売り圧力の強さが感じられる。25日移動平均線を終値で割り込むのは6月21日以来のこと。

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海外投資家、今後も日本株買いへ 三井住友DS アレクサンダー氏
 日本証券新聞7月23日(火)紙面1面TOP記事掲載

企業の変化を評価、半導体、金融に注目

日経平均株価は再び4万円台を割り、急騰した今年1~3月に比べ、調整局面に入っている。市場に大きな影響を与えている外国人投資家の今後の動きが重要だが、果たして市況をどう捉えているのか。三井住友DSアセットマネジメントで、海外投資家へ日本株戦略や商品を紹介しているプロダクトスペシャリストのハート・アレクサンダー氏に話を聞いた。

――海外投資家は日本市場をどうみているのか。

ここ数年、海外投資家が注目しているのは、企業が変化している部分。昨年、香港やシンガポールに出張したとき、コーポレートガバナンス改革、特に東証のPBR1倍割れ対策についてよく聞かれた。アベノミクス当時は政策への期待が大きかったが、効果が表面化していなかった。今は、新型コロナなど外部のショックを得て、緩やかなインフレになったこともあり、日本企業が確実に収益性を身に着け、効果が表れている。

――今年に入って急騰した理由は。

昨年はウォーレン・バフェット氏の商社株買いが話題になったが、比較的日本のマクロ環境が良かったので買いが入った。今年は企業自体が変わったということが一番重要。

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今日の市況概況
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7月22日(月)☆[概況/大引け]

トランプ再選確率低下予想で電機や防衛関連、海運が安い

大引けの日経平均は464円安の3万9,599円、TOPIXは33ポイント安の2,827ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は236、下落銘柄数は1,376。出来高は13億4,919万株、売買代金は3兆3,112億円。
バイデン大統領が選挙戦から撤退を表明した。
トランプ再選確率が低下するという見方から、トランプ減税恒久化が期待しにくくなり、米国株が下落する可能性があるという見方から、ディスコや太陽誘電などのハイテク株が売られた。

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