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コラム2024年7月25日

【本日のマーケット】7月25日(木)

7月25(木)のマーケット                                                                   

7月24日の米国株式市場は続落。テスラやアルファベットが決算発表で売られたため、今後の他の企業の決算発表も警戒された。テスラは2四半期連続の減益で大幅安となり、アルファベットは増益決算でアナリスト予想を上回ったが、動画投稿サイト「YouTube」の広告収入がアナリスト予想に届かなったことで売られた。クレジットカードのビザは4~6月期が増収増益だったが売上高が若干アナリスト予想を下回ったために下落した。フィラデルフィア連銀が発表したデータで、1~3月はクレジットカード残高の約2.6%が支払期日を60日過ぎていた。返済期限を過ぎた分が占める割合が、データでさかのぼれる2012年以降で最高となったことも警戒された模様。軍需産業のロッキード・マーチンは国防総省へのF35戦闘機の納入が予定より早く再開したことを受け、売上高見通しを引き上げたことを受けて買われた。NYダウは前日比504ドル(1.25%)安の39,853ドル。ナスダックではエヌビディアとAMDなどの半導体関連の下げが目立った。NASDAQ総合指数は前日比654ポイント(3.64%)安の17,342。S&P500指数は前日比128ポイント(2.31%)安の5,427。

ロイター通信が、日銀は来週の金融政策決定会合で、利上げを検討するとともに向こう数年間に債券購入額をほぼ半減させる計画を公表する可能性が高いと報じた。また、自民党の茂木敏充幹事長は「日本経済の再生によってまずは強い日本を作る。それによって強くて安定した円を作っていくということが必要だ」と語った。これらを受けて、円相場は一時1ドル=153円10銭台まで上昇した。

日経平均は7日続落。152円台まで進行している円高を嫌気して3万8000円割れとなった。来週の日銀会合で利上げの思惑が意識され円が急騰。米国株安も重しとなり、東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコなど半導体関連株が売られ全体の指数を押し下げた。ルネサスは決算が失望されて一時ストップ安まで売られた。小林製薬はアクティビストの保有判明で高騰。オービックは好業績と株式分割が好感された。円高メリットでニトリが物色された。

スタンダード市場では、ワッツが円高メリット関連で新高値更新。ジーダットはTSMCのオープン・イノベーション・プラットフォーム加入を好感され連日のストップ高。伊勢化学は小幅続伸。対して、大和重工は続落。ザインエレクトロニクスも売られた。メタプラネットはストップ安。

グロース市場では、医療機関支援・在宅ホスピスのシーユーシーが好決算で一時ストップ高まで買われた。WASHハウスもストップ高。エコナビスタもストップ高となった。キャンドゥは円高メリットで注目され急騰し、一時は年初来高値を更新。シンバイオは続落。

チャート上では、4日連続の陰線。ギャップダウンで大陰線を示現しており、強い売り姿勢がうかがえる。昨日下げ止まった75日移動平均線(3万9083円)から下放れて、終値では4月25日以来の水準となった。ボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(3万7906円)も下抜けた。7月11日高値から2週間で4600円幅の下落。10%超の急落となっているだけに、自律反発も考えられる場面。

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日経平均 一時1,329円安 米ハイテク株安が直撃
 日本証券新聞7月26日(金)紙面1面TOP記事掲載

31日のFOMC 転機の可能性も

米国市場でのハイテク株急落を受け、25日の東京市場も大幅安となった。日経平均株価は一時1,329.27円安(3.3%安)の3万7,825.58円まで売られ、6月17日以来の3万8,000円割れ。7月11日の最高値4万2,224.02円からの下落幅は4,300円強、下落率は10%を超えた。

米国では23日の引け後に決算を発表したEV(電気自動車)大手のテスラ(TSLA)が失望売りに前日比12%安となったほか、AI関連の設備投資増の影響で利益率が低下したアルファベット(GOOGL)が同5%安に売られた。マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)なども売られ、ナスダック総合指数は3.6%安、主要な半導体関連企業で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.4%の急落。これを受け、半導体設計の大手、英アームを持つソフトバンクグループ(9984・P)、半導体製造装置(SPE)の東京エレクトロン(8035・P)アドバンテスト(6857・P)などが売られ、この3社だけで日経平均を400円以上押し下げた。

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今日の市況概況
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7月25日(木)☆[概況/大引け]

2年9ヵ月ぶりの7日続落。152円台に進行した円高で3万8,000円割れ

大引けの日経平均は1,285円安の3万7,869円、TOPIXは83ポイント安の2,709ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は277、下落銘柄数は1,327。出来高は21億1,519万株、売買代金は5兆1,999億円。
日経平均は2年9ヵ月ぶりとなる7日続落で、6月下旬からの上昇幅を打ち消す格好となってしまった。152円台まで進行している円高を嫌気して3万8000円割れ。来週の日銀会合で利上げの思惑が意識され円が急騰した。

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