7月29日(月)のマーケット
7月26日のNYダウは続伸、ナスダックは4日ぶりに反発。6月の個人消費支出(PCE)デフレーター(価格指数)は前年同月比2.5%上昇した。前月の2.6%上昇から鈍化した。市場予想は2.5%上昇。利下げ観測が意識され、NYダウは一時818ドル高となった。工業製品・事務用品のスリーエムは通期の利益予想レンジの下限を引き上げたことや、5月に就任したブラウンCEO(最高経営責任者)が新製品開発投資や組織効率化などの見直しに取り組む方針を示したことで急騰した。ブリストル・マイヤーズ・スクイブは貧血治療薬や心臓病治療薬の新製品が寄与し、決算がアナリスト予想を上回ったため買われた。NYダウは前日比654(1.64%)高の40,589ドル。ナスダックではテスラは小幅安だったが、メタ・プラットフォームズやマイクロソフトとAMDが反発し、エヌビディアも小反発となった。NASDAQ総合指数は前日比176ポイント(1.03%)高の17,357。S&P500指数は前日比59ポイント(1.11%)高の5,459。
日経平均は9日ぶりに反発。先週末の米国でハイテク株安が一服したため、リバウンド狙いの買いが入った。全面高で半導体関連と株式売却益期待の保険株が買われ、東京製鉄は増額修正と自社株買いを発表しストップ高。フジクラと古河電工はSMBC日興が投資評価を引き上げ。月末の日銀金融政策決定会合における利上げでいったんアク抜け期待から不動産株も買われた。エーザイは欧州が「レカネマブ」承認に否定的で大幅安。SCREENは下落。
スタンダード市場では文教堂が大幅続伸。enishはブロックチェーンゲームのプレセール第4弾開始で大幅高。アストマックスは第1四半期の速報で注目された。環境管理センターは業績上方修正で高い。ジーダットはTSMC関連で上昇。半面、沖縄セルラーは野村証券が格下げし下落。
グロース市場では、ソレイジアとモダリス、ビザスクが大幅反発。Birdmanは10日ぶりの上昇。立ち飲み業態の光フードサービスは決算説明会の書き起こしを発表し、ドミナント展開が注目され大幅高。エコナビスタは続落。WASHハウスは反落し、直近新規公開株のタイミーが安い。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップアップで6日ぶりの陽線となり、5日移動平均線(3万8550円)を上抜いて推移する時間帯もあった。一目均衡表の雲抜け(3万8585円)は目前となっている。
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【今回は“ライブ”! どう読む日銀会合】
日本証券新聞7月30日(火)紙面1面TOP記事掲載
2つのロイター報道、政策委員間の意見対立…
米国株高を追い風に29日の日経平均は一時1,052.29円高となる急反発。「戦後7位タイの9日続落」を免れた。とはいえ、8日間で3,607.67円安(11日最高値からの10日間なら4,759.36円安)していたことを踏まえれば、まだ綾戻しの域を脱していないことも事実だ。そして、次なるイベントとして30~31日の日銀金融政策決定会合がいつになく関心を呼んでいる。国債買入減額は織り込み済みで焦点は利上げの有無だ。
以前の“黒田サプライズ路線”から一転、昨春の植田和男総裁就任後の日銀会合は、情報管理体制が問われるほどにリーク報道が横行し、会合開始前からその帰趨(きすう)が見えているのが常だった。ところが、今回は当日の議論によって結果が変わる「ライブ」と見なされているようだ。実際、前週の各社エコノミストレポートのタイトルを見ると、「政府の支持も得て利上げへ」(バークレイズ証券)から「7月は利上げ見送りで今後の『地ならし』か」(大和証券)まで各社予想はばらけている(表参照)。
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今日の市況概況
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7月29日(月)☆[概況/大引け]
9日ぶりに反発。8日続落に対して22%の戻り
大引けの日経平均は801円高の3万8,468円、TOPIXは60ポイント高の2,759ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,572、下落銘柄数は63。出来高は16億1,182万株、売買代金は3兆9,681億円。
日経平均は9日ぶりに反発。先週末の米国でハイテク株安が一服したため、リバウンド狙いの買いが入った。8日続落の3,607円に対して22%の戻り。
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