8月1日(木)のマーケット
7月31日の米国株式市場は上昇。FOMCは政策金利を据え置いたが、パウエルFRB議長が会見で「9月に利下げが検討される可能性がある」と述べた。NYダウは一時455ドル高の4万1,198ドルとなったが、17日に付けた最高値の4万1,198ドルに並んだため、利食い売りが出て、取引修了にかけて伸び悩んだ。NYダウは前日比99ドル(0.24%)高の40,842ドル。9月の利下げ期待で長期金利が低下したため、高PER銘柄のハイテク株には買いが入り、ナスダックは大幅反発。エヌビディアが大幅高となった。NASDAQ総合指数は前日比451ポイント(2.64%)高の17,599。S&P500指数は前日比85ポイント(1.58%)高の5,522。
日経平均は大幅反落。植田日銀総裁が前日の会見で「実質金利は非常に深いマイナス」と述べたため追加利上げが警戒され、円高も進展。ハマス最高幹部殺害による中東の再緊張も不安要因。全面安で追加利上げ懸念から不動産株の下げが目立ち、円高で自動車株も売られた。山崎パンは上方修正したがアナリスト予想に届かず大幅安。一方、業績上方修正を発表したアドバンテストは大幅高となり、エンプラスはストップ高となった。日立も好決算で買われた。
スタンダード市場ではメタプラネットが4日続落。フェローテックはモルガン・スタンレーによる投資判断引き下げで売られた。ジーダットは7日ぶりに反落。東映アニメは好決算で大幅高となり、サン電子は米投資会社がTOB価格を再び引き上げたことで急騰した。
グロース市場ではモダリスが反落し、GENDAが安い。駐車場サブリースのアズームは第3四半期の営業利益率が第2四半期に比べて鈍化したためストップ安となった。セルシードとAmaziaは反発しストップ高。直近新規公開株で下落していたタイミーが切り返した。
チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。昨日回復した75日移動平均線(3万9025円)を下放れて寄付き、前日までの上昇分を打ち消す格好となった。再び5日移動平均線(3万8378円)も割り込み、一目均衡表の雲も下抜け。ボラティリティの高い展開が続いている。
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注目記事 Pick up
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【円高進行 148円台 日経平均は一時1,363円安】
日本証券新聞8月2日(金)紙面1面TOP記事掲載
日米の金融政策踏まえた投資戦略を 金融セクター+ハイテク
8月1日の東京市場では日経平均株価が一時、前日比1,363.94円安の3万7,737.88円まで売られ、前日の575円高から一転、大幅安に沈んだ。終値は同975.49円安の3万8,126.33円。1ドル=148円台まで進行した円高が嫌気され、トヨタ(7203・P)など自動車を中心に輸出関連株が売られ、金利上昇で不動産セクターも安い。
7月31日に日米の金融政策決定会合は最終日を迎えた。日銀は政策金利を0.25%に引き上げ、国債購入額を2026年1~3月に月3兆円程度に減らす量的引き締めも開始した。植田和男総裁は会合後の会見で「経済・物価の情勢が見通しに沿って動いていけば、引き続き金利を上げていく」とし、追加利上げの可能性に含みを残している。
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今日の市況概況
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8月1日(木)☆[概況/大引け]
大幅反落。前日の日銀総裁会見を受け追加利上げを警戒
大引けの日経平均は975円安の3万8,126円、TOPIXは90ポイント安の2,703ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は97、下落銘柄数は1,542。出来高は25億7,173万株、売買代金は6兆831億円。
日経平均は大幅反落。
7月31日の日銀金融政策決定会合後の会見で、植田総裁が「実質金利は非常に深いマイナス」と述べ、「0.5%を壁として意識していない」「消費は底堅く推移している」と答えたため、今後の追加利上げに迷いがないと受け止められた。
追加利上げ観測から、円高も進展し、11時前に一時1ドル=148円半ばとなった場面では、日経平均も1,363円安の3万7,737円まで売られた。
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