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コラム2024年8月8日

【本日のマーケット】8月8日(木)

8月8(木)のマーケット                                                                   

8月7日の米国株式市場は反落。日経平均の続伸を受けて、米国株も続伸して始まったが、買い一巡後に伸び悩んだ。そして、10年国債の入札が低調で、長期金利が上昇したことを受けて、後半は反落した。デンマークの製薬大手ノボノルディスクの米国預託証券(ADR)が下落。4~6月期決算で肥満症治療薬「ウゴービ」の売上高がアナリスト予想を下回ったことが要因。企業向け電子商取引サイト構築サービスのショッピファイは、4~6月期決算がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NYダウは前日比234ドル(0.60%)安の38,763ドル。ナスダックでは、スーパー・マイクロ・コンピューターは4~6月期決算がアナリスト予想を下回ったことで急落した。テスラは、ボンネットのロックが外れていることに運転手が気付かず安全上の問題が発生する可能性があるとして、中国で販売したEVのほとんどをリコールしていると中国国家市場監督管理総局が発表したことで売られた。民泊仲介の米エアビーアンドビーは7~9月期も売上高見通しがアナリスト予想を下回ることが続くため大幅安となった。NASDAQ総合指数は前日比171ポイント(1.05%)安の16,195。S&P500指数は前日比40ポイント(0.77%)安の5,199。

米国株反落にツレ安して始まったが、レーザーテックが受注拡大でストップ高となったことが好感され上向いた。その後、ヒズボラによるイラン攻撃リスクで再び下落。ディスコやソフトバンクGは売られ、SUMCOは減益決算で大幅安。資生堂は業績悪化でストップ安。ニトリは東南アジアでの成長期待。アサヒGは1対3の株式分割を歓迎。アズビルは野村証券がレーティングを引き上げた。食品ディスカウントストアの大黒天物産が最高値を更新。

スタンダード市場では、ビットコイン関連のメタプラネットは2日連続のストップ高。日本電子材料は上期予想の上方修正でストップ高となり、BBタワーも上期予想の上方修正で買われた。CADソフトのジーダットが大幅高。半面、ハーモニックやザインエレク、日本アビオニクスが反落した。

グロース市場では、中国の大手SMS配信企業と提携したアクリートが2日連続トップ高。抗体医薬のペルセウスは、IRカンファレンスの書き起こしを公表し、第1相試験が6月末に終了し、導出活動中が注目された。オキサイドが再び売られた。セレンディップが年初来安値。

チャート上では、 上下にヒゲを伴う陽線。連日で5日移動平均線(3万4392円)上で大引けを迎えた。7月16日以来、パラボリックが陽転を示現。日中値幅は1172円と大きいが、出来高は24億株、売買代金は5兆3500億円と週初からのパニック商状からは落ち気を見せ始めた。

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SBG、為替差損で3期連続赤字
 日本証券新聞8月9日(金)紙面1面TOP記事掲載

荒れる相場は「びっくりしてもいけない」 ブラックマンデーの“生き証人”

ソフトバンクG(SBG、9984・P)が7日発表した今3月期第1四半期(4~6月)決算は1,742億円の最終赤字(前年同期は4,776億円の赤字)と改善はしたものの、3期連続で赤字スタートとなった。同時に上限100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.8%)、5,000億円の自社株買いを発表した。株価は朝高後、値を消した。

ただ、純損失は円安でドル建ての負債が膨らみ為替差損が4,439億円出たためで、足元の1ドル=144円で換算するとむしろ約6,000億円の差益が出るという。投資損益は5,597億円の黒字に転換。SBGが最重要視しているNAV(時価純資産)は今年に入り19.2兆円から6月末に35.3兆円と2倍近くに増え、過去最高となった。ただし、足元の世界的な株価急落で、8月6日時点では24.9兆円まで下がるなど、10兆円規模の激しい値動きが続いている。

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今日の市況概況
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8月8日(木)☆[概況/大引け]

反落。ヒズボラも気掛かり要因

大引けの日経平均は258円安の3万4,831円、TOPIXは27ポイント安の2,461ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は589、下落銘柄数は1,027。出来高は24億1,922万株、売買代金は5兆3,509億円。
日経平均は、米国株反落に連れ安して始まったが、レーザーテックが受注拡大でストップ高となったことが好感され上向いた。
レーザーテックは、2024年6月期決算で、EUVパターンマスク欠陥検査装置の「ACTIS」シリーズの受注が1,433億円と23年6月期の553億円から2.6倍となった。
これを受けて、JPモルガンは投資判断を「Neutral」→「Overweight」に引き上げた。
日経平均は一時、上昇したが、再び下落した。

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