8月13日(火)のマーケット
8月12日の米国株式市場はNYダウは3日ぶりに反落。今週は7月の生産者物価、消費者物価、小売売上高、鉱工業生産といった経済指標の発表を控えているため様子見姿勢となった。イスラエルのガラント国防相が11日、米国のオースティン国防長官にイランがイスラエルに対する大規模な攻撃を準備している兆候があると伝えたことも警戒された。パランティア・テクノロジーズが反落し、P&Gが安い。NYダウは前日比140ドル(0.36%)安の39,357ドル。ナスダックは3日続伸。エヌビディアとAMDが反発した。NASDAQ総合指数は前日比35ポイント(0.21%)高の16,780。S&P500指数は前日比0.2ポイント(0.21%)高の5,344。
前日の米国でエヌビディアが反発したことに加えて、円安も寄与したため、半導体関連を中心に買われ、日経平均は3万6000円を回復。防衛関連の三菱重工やデータセンター関連のフジクラも高い。楽天は最終赤字縮小が好感された。東邦亜鉛は第1四半期が黒字転換となりストップ高。不二製油は上期予想を上方修正し年初来高値を更新。リクルートと任天堂は反落した。オリエンタルランドはSMBC日興証券が目標株価を引き下げたため下落した。
スタンダード市場では、THEグローバル社が今期最高益更新予想でストップ高となり、enishは上期赤字縮小で大幅高。組み込みソフト開発のPCIはTOBが発表され買いが殺到した。ニレコは業績予想と配当予想の増額が好感された。名村造船とメタプラネットは反落した。
グロース市場では、バイオ関連のノイルイミューンとキャンバスは赤字決算だったが、ストップ高。アルファポリスはアニメ放送した3タイトルの原作小説・漫画の販売が大きく伸び、好決算だったため大幅高。クラウドID管理のHENNGEは好決算だったが通期予想の据え置きで大幅安。
チャート上では、大引けが高値となる陽線。大幅続伸となり3万6000円を回復。先週月曜日の暴落分を埋めた。次は200日移動平均線(3万6932円)を早晩に回復できるか注目される。
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注目記事 Pick up
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【長期視点で臨む局面 好長期の主力銘柄に照準】
日本証券新聞8月14日(水)紙面1面TOP記事掲載
企業価値向上の姿勢は変わらず 3メガ、鉄鋼、海運などが上位に
3連休明けの東京市場では日経平均株価が前日1,200円超の上昇で3万6,000円台を回復して取引を終えた。5日の終値3万1,458円からは4,700円超の戻りとなったが、しばらくは乱高下に備えたい。米国市場も足元は底堅さを保っているが、13日に7月PPI(卸売物価指数)、14日にはCPI(消費者物価指数)、15日は7月の小売売上高と、物価や景気に関連する重要指標の発表を控えている。米国の経済指標の内容次第では株式、為替、債券市場が大きく振れ、その影響が東京市場に及ぶ可能性は高い。
一方、今回の急落の一因となった急激な円高を引き起こした「円キャリートレード」の巻き戻しについては 投機筋のポジション解消が進んでおり、最悪期は通過したとの見方が強まっている。先行きを警戒しつつも、新たな買いを探る時期が近づいている。
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今日の市況概況
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8月13日(火)☆[概況/大引け]
高値引け。電機や楽天、東邦亜鉛が高い
大引けの日経平均は1,207円高の3万6,232円、TOPIXは70ポイント高の2,553ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,342、下落銘柄数は284。出来高は20億9,376万株、売買代金は4兆9,725億円。
バンク・オブ・アメリカが年末にかけて半導体が復活すると予想する中、エヌビディアは「リバウンド」候補のトップの1つと解説したため、12日の米国でエヌビディアが買われた。
これを受けて、13日の日本では東京エレクトロンやアドバンテストが物色された。
その他、円安も手伝い、三菱重工や日立も高い。
日経平均は本日の高値で取引を終えた。
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