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コラム2024年8月14日

【本日のマーケット】8月14日(水)

8月14(水)のマーケット                                                                   

8月13日の米国株式市場はNYダウは反発。7月の卸売物価指数が前年同月比2.2%上昇と、6月改定値の2.7%上昇から鈍化し、市場予想の2.3%上昇も下回った。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア物価指数も前年同月比2.4%上昇と6月の3.0%上昇と市場予想の2.7%上昇を下回った。インフレ圧力の低下でFRBが利下げを実施しやすくなると期待された。NYダウは前日比408ドル(1.04%)高の39,765ドル。ナスダックは4日続伸。エヌビディアが続伸し、テスラが反発。スターバックスが急騰した。チポトレ・メキシカン・グリルのCEO(最高経営責任者)のブライアン・ニコル氏が会長兼CEOに就任すると発表した。NASDAQ総合指数は前日比407ポイント(2.43%)高の17,187。S&P500指数は前日比90ポイント(1.68%)高の5,434。

岸田首相が総裁選に不出馬で、新政権への期待から上昇した。様子見姿勢でもみ合いの場面もあったが、新政権発足のハネムーン期間は日銀も利上げを行いにくいという見方も支えに。トヨタや東京海上が高い。サッポロは不動産事業の扱いで具体的な提案の募集を発表したため、土地売却への思惑が抱かれ急騰した。レーザーテックなどの半導体株は下落。メルカリは今期の売上予想の中央値がアナリスト予想を下回り売られた。QBネットは減益予想で急落。

スタンダード市場では、日本電子材料とTHEグローバル社が続伸となり、文教堂とジーダットが大幅高。タウンズは好決算で買われた。一方、enishとコメ兵は反落した。メタプラネットは上期が営業赤字で売られた。エスケーエレクは減益・減配予想に変更したため大幅安となった。

グロース市場では、タイミーが大幅高。モダリスがストップ高。不動産管理や仲介のアンビションDXは今期予想と増配を発表しストップ高。ポートは人材紹介とエネルギー成約支援が好調で好決算と株主優待実施を発表し、ストップ高。ビリングシステムは大幅続落。クオリプスは反落。

チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。日中値幅は609円と直近の相場では落ち着きを見せてきた。3日続伸となり、上値を切り上げ3万6000円台での推移となった。

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生損保セクター注目 際立つ 好業績、割安、高利回り
 日本証券新聞8月15日(木)紙面1面TOP記事掲載

中期的に「金利ある世界」で運用環境改善  第一生命は株主還元の拡充も

第一生命HD(8750・日足)

14日の東京株式市場は大幅続伸で始まったが、朝方の買い一巡後はやや軟調な展開に。岸田首相が次の自民党総裁選に出馬しない意向を明らかにしたとの報道を受け、上下に振れる場面もあった。こうしたなか、堅調だったのが生損保セクター。14日付本紙でも取り上げたが、配当利回りが高く、第1四半期の決算もおおむね好調、PER、PBRなどの指標でも割安感がある銘柄が多い。歴史的な急落に巻き込まれ、個別でも大幅下落しており、見直しの余地は大きい。

また、中期的には「金利ある世界」が戻ってくることで運用環境が改善し、収益力も高まる方向だ。7月31日の日銀政策決定会合での利上げ後、株価が急落、8月7日には内田副総裁が「利上げを急がない」旨のハト派的な発言を行っている。従来の予想よりも、日本の引き締めペースは落ちる見通しだが、デフレ脱却などが順調に進めば、金融政策の正常化は着実に進められることになる。メガバンク、地銀などの銀行を含め、金融セクター全般に恩恵は大きいが、今回は生損保セクターに注目してみたい。

例えば第一生命HD(8750・P)だが、配当利回りは3.1%、PBRは0.96倍と1倍割れの水準にある。PERも11倍ほどだ。

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今日の市況概況
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8月14日(水)☆[概況/大引け]

岸田首相が総裁選不出馬。日銀も新政権発足後のハネムーン期間は利上げを行いにくいという見方も

大引けの日経平均は209円高の3万6,442円、TOPIXは28ポイント高の2,581ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,224、下落銘柄数は369。出来高は19億7,924万株、売買代金は4兆7,016億円。
岸田首相が自民党総裁選に不出馬で、新政権に対する景気浮揚策などへの期待から日経平均は上昇した。
ただ、総裁選出馬に意欲を見せている候補者も多いため、株式市場は様子見姿勢からもみ合いの場面もあったが、終盤は再び堅調となった。

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