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コラム2024年8月19日

【本日のマーケット】8月19日(月)

8月19(月)のマーケット                                                                   

8月16日の米国株式市場はNYダウは4日続伸。7月の住宅着工件数は前月比6.8%減の123万8千件で、市場予想の133万8千件を下回った。需要が弱く、在庫は高水準にある。住宅着工件数の減少を受けて、米国株主要3指数は反落して始まったが、8月のミシガン大学消費者信頼感指数が67.8と7月の66.4と市場予想の66.9を上回ったため、買いが入った。ミシガン大学消費者信頼感指数の調査で、1年先のインフレ期待は2.9%上昇で、7月の2.9%上昇と同じで、市場予想の2.8%上昇を上回ったため、金利は上昇したが、週末のポジション調整で終盤に低下した。米軍、国防総省、FBI、CIAを顧客に持つデータ解析企業のパランティア・テクノロジーズが堅調。NYダウは前日比96ドル(0.24%)高の40,659ドル。ナスダックは7日続伸。エヌビディアが5日続伸。スペースXが打ち上げた衛星にエヌビディアのGPUが搭載された。GPUが宇宙の放射線に耐えられるように、米コスミック・シールディング社の特殊なナノ複合シールド・メタマテリアルで保護される。GPUが宇宙の放射線に耐えられ、エラーが出なかったら、衛星で画像を直接分析・処理できるため、需要が増えると期待された。NASDAQ総合指数は前日比37ポイント(0.21%)高の17,631。S&P500指数は前日比11ポイント(0.20%)高の5,554。

21日の米雇用統計の年次改定で下方修正されるとの観測から、景気悪化による利下げ幅拡大の思惑が浮上し、ドルが売られ、円相場は一時1ドル=145円台となり、日経平均も一時700円を超える下げ幅。機械や輸送用機器、電機といった輸出関連の下げが大きい。セブン&アイはカナダのコンビニ大手のアリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたと報じられ、ストップ高。米国の港湾が好調と伝わり、東証では海運株に連想買いが入った。

スタンダード市場では、名村造船と伊勢化学、住信SBIネット銀が反落し、enishが続落。ジーダットは3日続落で大幅安。ズームは安値更新。他方、アスマークは株主優待制度の新設を発表しストップ高。ピアラはITbookと業務提携で急騰した。ぷらっとホームは5日続伸。ルは年初来安値を更新した。システム開発のロココは人件費や販売費が拡大し、上期利益が抑制され安値更新。

グロース指数は小じっかり。アストロスケールはJAXAと商業デブリ除去実証で大型契約を発表したためストップ高。シンバイオ製薬やクオリプス、セルシードといったバイオ関連が物色された。ダブルエーは株式分割を好感。BirdmanやArentは大幅安。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陰線。ほぼ安値引けとなり、25日移動平均線を割り込んだ。日中値幅は807円と大きくなったが、高値・安値共に先週末の陽線の範囲内での値動きとなった。

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8~9月の押し目買い推奨
 日本証券新聞8月20日(火)紙面1面TOP記事掲載

好調な企業業績とGDP、新首相にも期待 みずほ証券レポート

8月5日の大暴落から5連騰で急落前水準を回復。戻り相場になっている日経平均。19日は下げたが、中長期で見た好材料は多い。米国の経済指標も堅調で、みずほ証券は16日付のレポートで「日米株価とも急反発、8~9月の押し目買い推奨を維持」とのレポートを発表した。

日銀の利上げに端を発した今回の暴落劇。当時は米国経済の先行き不安が原因に挙げられたが、みずほ証券によると米国では「市場の雰囲気の読み方が下手なKY的利上げに伴う日経平均の急落からとばっちりを受けたとの見方も少なくない」という。

実際、ニューヨークダウの16日の終値は4万659ドルで、7月17日に付けた終値ベースの最高値までわずか1.3%まで迫っている。今後、22日から始まるジャクソンホール会議、28日のNVIDIAの決算によっては、再度最高値更新が期待される。

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今日の市況概況
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8月19日(月)☆[概況/大引け]

米雇用統計の年次改定を控え円高加速し、日経平均は一時700円超の下げ。セブン&アイはストップ高

大引けの日経平均は674円安の3万7,388円、TOPIXは37ポイント安の2,641ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は252、下落銘柄数は1,374。出来高は17億1,772万株、売買代金は4兆1,613億円。
21日の米国雇用統計の年次改定で下方修正されるとの観測から、景気悪化による利下げ幅拡大の思惑が浮上し、ドルが売られ、円相場は一時1ドル=145円台となり、日経平均も一時700円を超える下げ幅となった。

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