8月27日(火)のマーケット
8月26日の米国株式市場は、9月の利下げ期待でNYダウは7月17日に付けた終値ベースの最高値(4万1,198ドル)を1カ月ぶりに更新した。朝方に244ドル高となったが、28日に決算発表を控えるエヌビディアが反落したため、NYダウは伸び悩み、一時34ドル安となった。アフリカのリビアは、東部トブルクを拠点とする勢力が、東部地域の油田を閉鎖し、生産と輸出を停止すると発表した。中央銀行の総裁人事を巡り、首都トリポリの暫定政権側と対立が生じていることが背景。これを受けて、原油先物が大幅に3日続伸となり、エクソンモービルが買われた。NYダウは前日比65ドル(0.16%)高の41,240ドル。ナスダックは反落。エヌビディアが売られた影響で、AMDやスーパー・マイクロ・コンピュータ、ブロードコムも安い。NASDAQ総合指数は前日比152ポイント(0.85%)安の17,725。S&P500指数は前日比17ポイント(0.32%)安の5,616。
米国でエヌビディアが28日の決算発表前に利益確保の売りで反落したため、日本でも半導体関連が売られ、前場の日経平均は続落となった。ただ、プライム市場では上昇銘柄数が多く、TOPIXはすぐに小幅高に戻した。日経平均も後場は反発に転じた。自動車株が買われ、中国軍機の領空侵犯で防衛関連も高い。三井E&Sは米国港湾クレーン特需で大幅高。NSSOLは3Dインベストメントの保有判明で大幅高。マルハニチロは株式売出で下落。
スタンダード市場では、ワークマンが秋冬新商品発表会とワークマン女子の出店加速が好感された。コーアツ工業は業績上方修正と増配を発表し急騰。メルコは社長の実家が経営しているシマダヤを2017年に完全子会社化したが、シマダヤの上場が決まり大幅高。マスク関連は利食い売り。
グロース市場では、QPS研とアストロスケールが大幅高。ビーマップは長距離無線通信を活用した製造業向けFAソリューションの検討会に参画でストップ高。オキサイドはSiC(炭化ケイ素)基板に名大の結晶生成の技術を使い、不良品を2割減らせることで急騰。PSSは続落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。反発となり、5日移動平均線(3万8185円)上に再浮上となった。ここから上の水準は累積売買高が多いところ。上方に走っている75日移動平均線(3万8643円)が意識される。
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注目記事 Pick up
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【円高メリット株マーク】
日本証券新聞8月28日(水)紙面1面TOP記事掲載
小売り、電力・ガス、食品などに注目 ABCマート、大ガス、ラクトJ
日米金利差縮小による円高・ドル安が進展する展開に備え、円高メリット銘柄をマークしたい。
多くの投資家が行方を見守ったジャクソンホール会議の講演(米国23日)ではパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が「政策を調整すべき時が来た」と9月の利下げ開始を明示、米国のインフレについてもFRBが目標とする2%に向かいつつあるとの認識を示した。ここからFRBが年内、何度の利下げを実施するのかは、2~4回と見方が分かれているが、利下げ方向にはっきりとかじを切ったことは間違いない。講演を受け、26日の東京市場では1ドル=143円台までドル安・円高が進んだ。27日も144円台と円高基調を維持している。
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今日の市況概況
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8月27日(火)☆[概況/大引け]
円高一服で終盤に上げ幅を拡大
大引けの日経平均は178円高の3万8,288円、TOPIXは19ポイント高の2,680ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,326、下落銘柄数は281。出来高は13億3,817万株、売買代金は3兆2,309億円。
米国でエヌビディアが28日の決算発表前に利益確保の売りで反落したため、日本でも半導体関連が売られ、前場の日経平均は続落となった。
ただ、プライム市場では上昇銘柄数が多く、TOPIXはすぐに小幅高に戻した。日経平均も後場は反発に転じ、円高一服で終盤に上げ幅を拡大した。
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