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コラム2024年9月2日

【本日のマーケット】9月2日(月)

9月2(月)のマーケット                                                                   

8月30日のNYダウは続伸。9月2日のレイバーデーの祝日による3連休を控え、持ち高調整の売りが出て、中盤に反落したが、終盤は切り返した。ナスダックは3日ぶりに反発。中盤に小幅安の場面があったが、後半は反発を強めた。ナスダック上場でNYダウ採用銘柄のインテルが大幅高。経営不振が続く中で企業の合併や半導体受託生産(ファウンドリー)事業の分離などを検討していると報じられた。ブラジルやメキシコなどでモバイル銀行を提供しているヌー・ホールディングスがNY証券取引所で売買代金トップの大商い。ブラジルの既存の銀行は高い貸出金利と法外な手数料を取っている。口座手数料は最大で月額10ドル、クレジットカードの年会費は低くても20ドル。さらに、不正利用の防止・損害賠償からショートメッセージによる通知まで、さまざまなサービスで月額利用料をとっている。それに対して、デジタル銀行(モバイル銀行)の「ヌーバンク」は口座手数料は無料で、クレジットカードの年会費も無料のため、急成長している。ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイは、ヌー・ホールディングスが2021年12月にNY証券取引所に新規上場した時から投資していたが、今年8月時点で1億700万株以上の株式を保有し、ポートフォリオの中で所有株数はトップ10に入った。NYダウは前日比228ドル(0.55%)高の41,563ドル。ナスダックではエヌビディアが反発し、テスラが買われた。NASDAQ総合指数は前日比197ポイント(1.13%)高の17,713。S&P500指数は前日比56ポイント(1.01%)高の5,648。

先週末の米国株上昇と円安を受け、日経平均は3万9000円台で寄り付いたが、円安一服で伸び悩んだ。対中半導体規制に対する中国の報復観測報道を受けて下落した場面もあった。半導体関連が売られる中で、アドバンテストは対中リスクが相対的に小さいため堅調だった。防衛省の概算要求が8.5兆円だったためIHIや川重が高い。中外製薬はBofA証券が当面の材料の乏しさから投資判断を「中立」に下げたため売られた。海運が安い。

スタンダード市場では、メタプラネットが大幅安。IGポートやAbalanceが安い。ジーダットは仏社の半導体製造の時間を短縮するAI駆動型プロセス制御プラットフォームの国内販売代理店となり急騰した。ぷらっとホームはストップ高。中国の報復観測報道を受けて日本精鉱が大幅高。

グロース市場では、ファンペップが米国で特許成立を発表したが、東証が日々公表銘柄に指定したため大幅反落。雨風太陽は利食い売り。LaboroAIが大幅続伸。イシンはタイミーの認知拡大支援で採用されたためストップ高。タイミーも高い。フューチャーリンクが大幅反発。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。寄付き後に3万9000円台を回復したが、上値は抑えられた。一時、マイナス圏となる時間帯があったが、5日移動平均線(3万8474円)がサポートとなった。

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年末高に向けた仕込み時 低PBRやポジティブサプライズが狙い目
 日本証券新聞9月3日(火)紙面1面TOP記事掲載

日経平均 一時3万9,000円回復

2日の日経平均株価は続伸し、一時、約1カ月ぶりに3万9,000円台を回復。ニューヨークダウが最高値を更新するなど米経済は堅調で、再びじわじわと円安傾向になっていることもあり、8月の大荒れ相場の影響は払拭されたようだ。東海東京インテリジェンス・ラボの岡本祐太マーケットアナリストはこのほど開かれたメディア向け勉強会で、2000年以降の日経平均株価の四半期別騰落率で、7~9月が最低だったと指摘。夏枯れの年は年末にかけて上昇傾向が期待され、今は仕込み時だと予測した。

月別で最も成績が悪いのは1月だが、7、8、9月の平均騰落率はいずれもマイナスとなっている。一方で11月はプラス2.6%と最も高く、12月も1.5%とそれに続いている。金利動向や地政学リスクが不透明なため、今年は保守的な業績予想の企業が多く、プライム企業の通期予想は全体として減益見通しになっているが、今3月期第1四半期(1Q、4~6月)は好スタート。経常利益が市場予想を上回った企業が全体の72%と例年より多い水準になっている。岡本氏は「今年も年末に向けた強気スタンスは変わらない」と分析する。

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今日の市況概況
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9月2日(月)☆[概況/大引け]

上げ下げを交え保ち合いで取引修了

大引けの日経平均は53円高の3万8,700円、TOPIXは3ポイント高の2,715ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は629、下落銘柄数は967。出来高は14億154万株、売買代金は3兆3,216億円。
先週末の米国株上昇と円安を受けて、日経平均は3万9,000円乗せで寄り付いたが、円安一服に伴い伸び悩んだ。
対中半導体期待に対して、中国が日本政府に対して厳しい経済的報復措置を講じることを示唆していると報じられ、日経平均は下落した場面もあったが保ち合いで取引を終えた。

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