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コラム2024年9月5日

【本日のマーケット】9月5日(木)

9月5(木)のマーケット                                                                   

9月4日のNYダウはもみ合い。ナスダックは小幅続落。7月の求人件数が767万3千人件で、市場予想の812万件を大きく下回った。6月は速報値の818万4千人件から791万件に下方修正された。利下げ期待で、NYダウは一時235ドル高となったが、景気悪化が警戒され、96ドル安まで売られた後に、38ドル高で取引を終えた。エヌビディアは「司法省に問い合わせたが、文書提出命令を受けてはいない」とコメントした。一時反発した場面もあったが、続落となった。一方、AMDはエヌビディアからAI専門家を引き抜いたことで買われた。USスチールはバイデン大統領が日本製鉄による買収計画を阻止する準備を進めていると報じられ、急落した。NYダウは前日比38ドル(0.09%)高の40,974ドル。NASDAQ総合指数は前日比52ポイント(0.30%)安の17,084。S&P500指数は前日比8ポイント(0.16%)安の5,520。

日経平均は朝方688円安の後、高田日銀審議委員が利上げに前向きながらも市場動向に配慮を示したため、一時小幅高に戻した。しかし、WSJ紙が米オープンAIは厳しい競争に直面と報じたため、後場は下値模索となった。半導体関連の下落が続き、円高でトヨタも安い。日経平均に採用が決まったNRIは高いが、良品計画は中国リスクで下落した。パンパシフィックは採用予想が外れ失望売り。ACCESSはNTTのIOWNへの関与で急騰した。

スタンダード市場では、ジーダットとぷらっとホームが利食い売りで大幅反落。フォーバルテレコムは立会外分売の発表で下落した。メタプラネットは反発しストップ高。フィットイージーが大幅反発。物価を反映した実質賃金が2カ月連続で上昇したため、レディス衣料のANAPが買われた。

グロース市場では、MRTが東南アジア最大の医師向けプラットフォームの運営会社と資本業務提携でストップ高。『自治体通信』のイシンはタイミーに採用されたことで急騰した経緯があるが再びストップ高。ABEJAが急騰。T.S.Iは大幅反落。トライアルは利食い売りに押された。

チャート上では、長めの上ヒゲと短い下ヒゲを伴う陽線。寄付きはギャップダウンからスタートとなったが、3万7000円台を回復するなど、25日移動平均線(3万7017円)を上抜く場面もあった。上下値幅が740円とボラティリティの高い展開が継続となった。

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「ガバナンス改革」進展の秋へ
 日本証券新聞9月6日(金)紙面1面TOP記事掲載

大買収時代 事業PF見直しも喫緊の課題に

今秋から東証ガバナンス改革のさらなるバージョンアップが進展しそうだ。昨年3月末に「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を要請してから既に1年半近くが経過した。東証では8月末に、現状や今後の対応方針などを開示。その際、従来、「改革途上」としてきたのを、「改革は始まったばかり」と位置付け直すなど長期的な取り組みであることも明確にしている。

「資本コストや株価を意識した経営」に関して、①自律的に取り組みを進める企業群②今後の改善が期待される企業群と、そもそも③開示に至っていない企業群――の3つに分けて、当面は③から②へ、そしていずれは②から①への移行を促していくことになる。

東証による当面の具体策としては、今月中に開示企業リスト(積極的に取り組み上場企業の支援ツール)改良の詳細を開示し、11月上旬には、2月に公表した「好事例集」のアップロード版も公表する見通しにある。

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今日の市況概況
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9月5日(木)☆[概況/大引け]

高田審議委員の講演で小幅高となった場面もあったが、オープンAIの競争激化報道で再び下向きに

大引けの日経平均は390円安の3万6,657円、TOPIXは12ポイント安の2,620ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は784、下落銘柄数は804。出来高は16億273万株、売買代金は4兆2,056億円。
米国でエヌビディアは司法省から文書提出命令を受けていないとコメントしたが、AMDがエヌビディアのAI専門家を引き抜いたことによる競争激化が警戒され、エヌビディアの株価は続落となった。
そのため、東京市場では東京エレクトロンを始めとした半導体関連への売りが続き、1ドル=143円台の円高も影響し、日経平均は取引開始早々に688円安の3万6,359円となった。
日銀の高田審議委員が講演で、今後も段階的に利上げを進めるべきだという姿勢を示したが、市場の動向にも配慮を見せたため、日経平均は一時小幅高に戻した場面もあった。

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