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コラム2024年9月9日

【本日のマーケット】9月9日(月)

9月9(月)のマーケット                                                                   

9月6日の米国株式市場は下落。8月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比14万2千人増と市場予想の16万人増を下回り、7月は11万4千人増から8万9千人増に下方修正された。景気悪化が警戒され、融資の焦げ付きや大幅利下げによる預貸利ザヤの悪化懸念で、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、ウェルズファーゴといった金融株が安い。NYダウは前日比410ドル(1.01%)安の40,345ドル。ナスダックではブロードコムが決算発表で示した第4四半期の売上高見通しがアナリスト予想に届かず大幅安となり、エヌビディアやアルファベット、クアルコム、マーベルテクノロジーなども売られた。テスラも反落した。NASDAQ総合指数は前日比436ポイント(2.55%)安の16,690。S&P500指数は前日比94ポイント(1.73%)安の5,408。

米国8月雇用統計が予想を下回り、先週末の米国株が下落し、利下げ観測でドル安円高が進んだことや半導体関連株の調整も続いたため、週明けの日経平均は朝方一時1100円を超える下げ幅。自動車と金融も安い。だが、セブン&アイに対するカナダのコンビニ大手による買収価格の引き上げ検討や、米投資ファンドによる常磐興産への買収報道が投資家心理を刺激し、日経平均は下げ幅を縮めた。コナミはカジノ関連として物色された。

スタンダード市場では、大阪市の人工島の夢洲(ゆめしま)で、カジノを含む統合型リゾート(IR)の2030年の開業がほぼ確実になったため、大阪港の桜島埠頭と大運がストップ高。常磐興産は米投資ファンドのフォートレス・インベストメントが買収と報じられストップ高。ワークマンは安い。

グロース市場のエッジテクノロジーは千葉銀がTOBを発表しストップ高。テックファームは米国のグループ会社にカジノ施設向けソリューションとマネーロンダリングコンサルを手掛ける会社があり、カジノ関連という見方でストップ高。イシンは続落。Uniposは反落。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う陽線。ギャップダウンで下値模索となったが、一目均衡表の基準線(3万5118円)を目前に切り返した。5日続落で下落幅は2485円となったが、ここからのリバウンドとなるか注目される。

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米雇用統計 やはり鬼門? 7月に続き、8月も急落劇
 日本証券新聞9月10日(火)紙面1面TOP記事掲載

二番底形成に向け準備 9月の高配当、内需系ディフェンシブなど

日経平均(日足)

米国の雇用統計は日本株にとってやはり鬼門なのか。9日の東京株式市場では日経平均株価が一時、前日比1,143.60円(3.1%)安の3万5,247.87円まで売られ、約1カ月ぶりの安値水準に沈む場面があった。朝方の売り一巡後は買い戻しが進み、終値は同175.72円安の3万6,215.75円だった。

6日、米国の景気や今後の利下げペースを占う重要指標である8月の雇用統計が発表された。非農業部門の雇用者数が前月比14.2万人の増加と市場予想の16.1万人を下回ったうえ、6月と7月分も下方修正された。失業率は予想と同じ4.2%(7月は4.3%)だったが、全般に雇用拡大のペースが鈍化していると受け止められた。10年債の利回りは3.6%台まで低下したが、株式市場では売りが先行、NYダウが410ドル安、ナスダック総合指数は同2・55%安となった。AI関連の半導体を手掛けるブロードコムが決算を発表、8~10月期の予想が市場予想を下回り、10%超の急落となったこともハイテク株に逆風となった。東京市場では東京エレクトロン(8035・P)ディスコ(6146・P)などが年初来安値を更新した。

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今日の市況概況
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9月9日(月)☆[概況/大引け]

朝方1100円安だったが終値は175円安。円高一服と買収報道で下げ幅を縮めた

大引けの日経平均は175円安の3万6,215円、TOPIXは17ポイント安の2,579ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は536、下落銘柄数は1,075。出来高は18億135万株、売買代金は4兆626億円。
米国8月雇用統計が市場予想を下回り、先週末の米国株が下落したことや、景気悪化に伴う利下げ観測でドル安円高が進み、週明けの円相場は早朝に一時1ドル=141円台となった。
さらに半導体関連株の調整も続いたため、週明けの日経平均は朝方一時1,143円安の3万5,247円となった。

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