9月10日(火)のマーケット
9月9日の米国株式市場は反発。パランティア・テクノロジーズとデルはS&P500に採用されたことで買われた。ビザはコンパスポイントが新規に「Buy」と発表したことで注目された。ボーイングは労組と労使協調案で合意し、ストライキ回避が好感された。NYダウは前日比484ドル(1.20%)高の40,829ドル。ナスダックではエヌビディアとブロードコム、テスラが反発した。NASDAQ総合指数は前日比193ポイント(1.16%)高の16,884。S&P500指数は前日比62ポイント(1.16%)高の5,471。
日経平均は3万6000円を割り込まず、反発した場面もあったが、米大統領選候補者討論会を控え6日続落。東京エレクは7日ぶりに反発。西武が上昇トレンドで小田急も高い。次世代光通信基盤「IOWN」関連のACCESSが好調を継続。第一三共は肺がん向け抗がん剤の臨床試験で統計学に有意な改善がなく下落。アップルがiPhone16を発表したが、材料出尽くし感で村田製作や太陽誘電は安い。くら寿司は通期業績予想の据え置きに失望。
スタンダード市場では、大阪IR関連の桜島埠頭と大運が続伸。ザインエレクはデータサーバのデータ伝送の次世代通信規格に対応した超高速の通信用光半導体チップを実現したことでストップ高。太陽光発電関連のウエストHDは5日続落。アピリッツは業績予想の下方修正で大幅安。
グロース市場では、アールプランナーが業績上方修正でストップ高。カジノ関連のテックファームは2日連続ストップ高。アスタリスクはリニアモーター技術を活用した搬送ロボットシステムでストップ高。ispaceは月面着陸船を12日に披露することで買われた。WTOKYOは下落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。昨日からは上値・下値共に切り上げたが、大引けでは6日続落となった。5日移動平均線(3万6494円)で跳ね返された格好となってしまった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【政府、コンテンツ支援に本腰 岸田首相「強力な体制構築」】
日本証券新聞9月11日(水)紙面1面TOP記事掲載
専門家、アニメ人材育成に国の介入訴え
国の第1回コンテンツ産業官民協議会が9日、首相官邸で開催された。岸田文雄首相は「日本のコンテンツ産業は鉄鋼や半導体産業に匹敵する輸出規模があり、競争力の源泉はクリエイターにある。他方、労働環境や賃金の支払いなど安心して働ける環境が未整備という課題がある」と指摘。コンテンツ産業に対する一貫的で強力な支援体制を構築する方針を示した。
内閣府によると日本のコンテンツ市場規模は13.1兆円と米中に次ぐ世界3位。しかし、海外収入では米、中だけでなく実写映像など韓国にも負けている分野がある。一方、日本の映像による海外収入の8割をアニメが占めており、「ドラゴンボール」「ポケットモンスター」などが牽引して、年々増加傾向にある。また、インバウンドの観光客でアニメ関連の名所を訪れる聖地巡礼者は140万人にも上り、観光産業にも効果を発揮している。
協議会は国が注力しているアニメ、映画などのコンテンツ産業を支援する司令塔機能を担う。コンテンツ産業を強化するためには、人材育成が喫緊の課題であり、協議会の委員で人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督は「国に地道な人材育成への支援を希望する」との意見を出した。国は2033年までに海外市場規模を現状の4.7兆円から20兆円まで引き上げる方針で、協議会ではアニメ、映画などの現場の要望に応え、具体的な支援策を議論していく。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
9月10日(火)☆[概況/大引け]
米大統領選候補者討論会を控え、日経平均は6日続落
大引けの日経平均は56円安の3万6,159円、TOPIXは3ポイント安の2,576ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は802、下落銘柄数は788。出来高は17億1,349万株、売買代金は3兆7,829億円。
日経平均は3万6,000円を割り込まず、反発した場面もあったが、米大統領選候補者討論会を控え6日続落となった。
詳しくはコチラ