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コラム2024年10月10日

【本日のマーケット】10月10日(木)

10月10(木)のマーケット                                                                   

10月9日の米国株式市場は続伸し、NYダウは最高値更新。中国国務院が12日の会見で財政政策の強化策を発表するとしたため、キャタピラーが買われた。アルカディウム・リチウムは、英豪資源大手のリオ・ティントが買収すると発表したため、急騰した。シティグループがノルウェージャン・クルーズの投資判断を引き上げたことで買われた。イールド(1日当たりの乗客収益)とコストの関係を均衡に取れたものに変えるという戦略転換を評価した。これを受けて、クルーズ船の同業のカーニバルにも連想買いが入った。NYダウは前日比431ドル(1.03%)高の42,512ドル。ナスダックでは、エヌビディアは6日ぶりに小反落。中国のファーウェイが開発している新型AI半導体を中国の大手サーバーメーカーにサンプル出荷を始めたと報じられた。米国政府による対中輸出規制で、エヌビディアは中国企業に最先端品の供給が出来ないが、AI半導体で他社の開発技術力の向上は気掛かり要因となった模様。ハネウェル・インターナショナルはアドバンスト・マテリアルズ部門(先端材料部門)をスピンオフ(分離・上場)する計画が報じられ、上昇した。NASDAQ総合指数は前日比108ポイント(0.60%)高の18,291。S&P500指数は前日比40ポイント(0.71%)高の5,792。

NYダウ最高値と円安を受けて日経平均は高寄りしたが、ユニクロとセブン&アイの決算発表前で伸び悩んだ。ノーベル賞の物理学と化学賞がAI関連だったため、AI関連のソフトバンクGは堅調。ライオンはジャパン・アクティベーション・キャピタルが投資したことで大幅高。ボーイングのストライキが長期化しそうなことから航空機を分担生産している川重は下落。イオンは減益決算で大幅安となり、サイゼリヤは今期計画が保守的で売られた。

スタンダード市場では、伊勢化学とセーラー広告が続落となり、湖北工業が反落。バイク王は4日に発表した決算に対する買いが一巡した。阿波製紙は豊田合成と共同で出願した自動車部材に関連した特許が公開されストップ高となった。西川ゴムは第1四半期が好決算で値を飛ばした。

グロース市場では、アスアが大幅続落。コラボスとコーディアが反落した。グローバルウェイは3日続伸。英語コーチングサービスのプログリットは好決算で買われた。学びエイドがストップ高。ECプラットフォームのインターファクトリーは第1四半期が黒字転換となりストップ高。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。続伸で3万9600円台まで上値を伸ばしたが、3日連続の陰線となった。外部環境を含め好材料が散見されるが、累積売買高が多い水準でもある。

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J―REIT市場展望 「成長系総合型」など推奨
 日本証券新聞10月11日(金)紙面1面TOP記事掲載

SMBC日興がレポート

J―REIT(不動産投資信託)市場は、株式市場の過去最大の下げに巻き込まれる形で8月5日に年初来安値(1,618ポイント)を付けたが、その後はオフィス賃料上昇期待などから回復に転じ、8月下旬に1,800ポイントどころまで回復するなど持ち直しの動きを見せた。結果、ニッセイ基礎研究所によれば、7~9月期の指数騰落率は△0.1%と5四半期ぶりプラス。株式市場(TOPIX▼5.8%)の騰落率を8四半期ぶりに上回った。

もっとも足元は、9月末の“石破ショック”を引きずり、1,700ポイントどころに舞い戻っている。こうした中、SMBC日興証券が8日、「2024年末への見通しと25年に向けて」と題したセクターレポートを発行した。金利水準別の指数見通し、銘柄選別の着眼点などを示しており、参考になりそうだ。

業種別格付けは「中立」。メインシナリオは国内長期金利見通し1.0%などを前提に1,900ポイント目標を継続した。

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今日の市況概況
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10月10日(木)☆[概況/大引け]

伸び悩み。ソフトバンクGは堅調でライオンが高い

大引けの日経平均は102円高の3万9,380円、TOPIXは5ポイント高の2,712ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は647、下落銘柄数は939。出来高は15億675万株、売買代金は3兆5,288億円。
NYダウ最高値と円安を受けて日経平均は高寄りしたが、ファーストリテイリングとセブン&アイの決算発表を控え、伸び悩んだ。

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