11月11日(月)のマーケット
11月8日の米国株式市場でNYダウは上昇。トランプ次期大統領による法人減税や規制緩和が期待された。ミシガン大学の11月の消費者信頼感指数は73.0と10月の70.5から上昇し、市場予想の71.0も上回ったが、共和党支持者の間での見通しが明るくなったことが寄与したという。イーライリリーが続伸、パランティア・テクノロジーズは4日続伸。8日からNYダウの構成銘柄となったシャーウィン・ウィリアムズは4日続伸、エヌビディアは6日ぶりに反落した。NYダウは前日比259ドル(0.59%)高の43,988ドル。ナスダックは小動き。テスラは4日続伸で時価総額は約2年ぶりに1兆ドル台に乗せた。一方、AMDやアルファベットは売られた。民泊仲介のエアビーアンドビーは7~9月期の純利益が69%減だったことで売られた。繰延税金資産の計上で発生した一過性利益がなくなったことが要因。NASDAQ総合指数は前日比17ポイント(0.09%)高の19,289。S&P500指数は前日比22ポイント(0.38%)高の5,995。
日経平均はもみ合い。古河電工は2日連続ストップ高でフジクラも反発した。ソニーGは今期ゲーム事業営業益予想を上方修正したことを好感。DeNAはスマホ向けゲーム「ポケポケ」のヒットで大幅高。ダイフクは業績上方修正と増配、自社株買いを発表し買われた。高砂香料は業績予想と配当予想を大幅に引き上げたことでストップ高。一方、川崎重工は反落し、ユニチャームはアジアの業績が減速したことで大幅安。浜ホトは減益決算で急落。
スタンダード市場では、ビットコインが8万ドルを突破したことを受けて、ビットコイン関連のメタプラネットが急騰。ヨネックスとユシロ化学は通期業績予想の上方修正で買われた。湖北工業は第4四半期が警戒され下落した。オーナンバは業績予想を下方修正したことで売られた。
グロース市場では、HENNGEが好決算でストップ高となり、オンコリスバイオは営業赤字がやや減ったことでストップ高。日本情報クリエイトは好決算で大幅高。モバイルペイメントアプリのアイビスは配当性向の引き上げが小幅でストップ安。Birdmanは3日連続ストップ安。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。上値の重い展開が続いているが、5日移動平均線(3万9274円)がサポートとなった格好。
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注目記事 Pick up
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【日経平均“4万円復帰への道”】
日本証券新聞11月12日(火)紙面1面TOP記事掲載
気になるのはPER上昇(=1株利益低下)
主要3指数そろっての最高値更新に沸く米国市場とは裏腹に、このところ届きそうで届かないのが日経平均“4万円の壁”。前週半ばから立会中に3万9,000円台後半を付けては押し戻されるパターンが繰り返されている。日中高値形成時刻を見ても、11日までの3日連続で「9時台前半」となっているあたりも象徴的と言えようか。
日経平均の足取りを追うと、自民党総裁選当日の9月27日に4万円の大台まで「あと170.44円」、10月15日には「あと89.45円」(ザラバ中には到達)に迫りながらも抜け切れず。ところが足元では、これらの水準を下回るにもかかわらず、PERが8月大暴落前の水準まで上昇し、一部で関心を呼んでいるようだ。日経平均が99.26円安となった7日に7月31日以来となる16倍乗せ(加重平均ベース)。8日には16.22倍に達してきた。
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今日の市況概況
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11月11日(月)☆[概況/大引け]
もみ合い。古河電工が2日連続ストップ高。川崎重工は反落し、ユニチャームが大幅安
大引けの日経平均は32円高の3万9,533円、TOPIXは2ポイント安の2,739ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は698、下落銘柄数は910。出来高は20億2,618万株、売買代金は4兆2,256億円。
日経平均はもみ合い。
古河電工は2日連続ストップ高でフジクラも反発した。
ソニーグループは今期ゲーム事業営業益予想を上方修正したことを好感。
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