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コラム2024年11月14日

【本日のマーケット】11月14日(木)

11月14(木)のマーケット                                                                   

11月13日の米国株式市場でNYダウは小反発、ナスダックは続落。10月の消費者物価指数が前年同月比2.6%上昇で、9月の同2.4%上昇から拡大したが、市場予想と同じだったため、物価上昇の再加速の懸念は高まらず、12月のFOMCでは利下げを実施しやすいと受け止められたことから、NYダウは上昇した。ECサイト制作のショッピファイは10~12月の売上高を前年同期比20%台後半と予想し、アナリスト予想の23%増を上回る見通しを示したことで買われた。クリスマス商戦への期待でアマゾンにも連想買いが入った。NYダウは前日比47ドル(0.11%)高の43,958ドル。ナスダックも上昇した場面があったが、終盤は下落した。ビットコインが上ヒゲを引いたため、マイクロストラテジーやコインベース、マラソン・デジタル(MARA)は売られた。AMDはAI半導体の注力するため、世界全体で約4%にあたる約1,000人の人員削減を行うと発表し下落した。スーパー・マイクロ・コンピューターは8月の期限の年次報告書が未提出で、先週は監査法人も辞任したため、提出がますます困難となり、ナスダックの上場廃止リスクを抱えているため、株価の調整が続いている。NASDAQ総合指数は前日比50ポイント(0.26%)安の19,230。S&P500指数は前日比1ポイント(0.02%)高の5,985。

円安を受けて一時362円高となったが、米通商代表部元代表のライトハイザー氏を通商担当トップに起用方針で、関税引き上げに対する不安が意識され下落。半導体関連が売られ、携帯参入後初の営業黒字の楽天Gは材料出尽くしで安い。セブン&アイはMBOのハードルが高いとの見方で反落。関西電力は増資を嫌気。一方、三菱重工は堅調で、メルカリはオアシスマネジメントによる保有判明で注目された。バークシャーの待機資金増加で商社が上昇。

スタンダード市場では、ビットコインが一時9万3000ドル突破で、ビットコイン関連のメタプラネットが大幅反発。携帯販売代理店のアルファグループは株式非公開化方針を発表し、買取価格へのサヤ寄せでストップ高。寺崎電気産業は上期好決算だったが、通期上方修正値が依然減益で大幅安。

グロース市場では、スマホ用充電器レンタルのINFORICHや駐車場サブリースのアズームは好決算で買われた。オンライン資格講座のKIYOラーニングは業績上方修正で高い。半面、Aiロボティクスは好決算で高寄りしたが、材料出尽くしから大幅安となった。FFRIが急落。

チャート上では、上ヒゲを伴う陰線。ほぼ安値引けとなり、3本連続の陰線を示現。地合いが悪化しており、200日移動平均線(3万8515円)まであと20円となった。

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話題相次ぐ「MBO」
 日本証券新聞11月15日(金)紙面1面TOP記事掲載

今週3件発表 セブン&アイだけじゃない

ここにきてMBO(経営陣の参加する企業買収)への関心が高まってきた。もちろん、14日付本紙でも触れたセブン&アイHD(3382・P)へのMBO観測報道(会社側は13日午後2時13分に創業家の資産管理会社からの提案を受領した旨を開示)を受けたものだが、一方で、今週に入って11~13日には3社が実施を発表。それぞれストップ高を交える急騰となっている。

もともと3月期企業の中間決算発表シーズンに当たる10月下旬~11月中旬には、MBOを含めたコーポレートアクション発表が相次ぐ傾向にある。表の通り、昨年もこの時期、大物のベネッセなど7件のMBOが発表され、少し遅れた11月下旬には、買収総額7,100億円の超大物、大正製薬HDが話題をさらったものだ。

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今日の市況概況
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11月14日(木)☆[概況/大引け]

円安で朝方は買われたが、ライトハイザー氏の通商担当トップに起用方針で下落

大引けの日経平均は185円安の3万8,535円、TOPIXは7ポイント安の2,701ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は529、下落銘柄数は1,075。出来高は21億4,202万株、売買代金は4兆6,150億円。
円安進行を受けて日経平均は朝方一時362円高となったが、トランプ政権第1期で米通商代表部(USTR)の代表を務めたロバート・ライトハイザー氏を、通商担当トップに起用する方針が示されたため、関税引き上げに対する不安が意識され下落した。

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