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コラム2024年11月18日

【本日のマーケット】11月18日(月)

11月18(月)のマーケット                                                                   

11月15日のNYダウは続落、ナスダックは4日続落。10月の小売売上高が市場予想の前月比0.3%を上回る0.4%増となり、5カ月連続で市場予想を上回った。NY連銀製造業景況指数は10月のマイナス11.9から11月は市場予想のゼロを上回りプラス31.2となったが、これはトランプ次期政権による輸入関税の引き上げに備えた在庫積み増しを受けて、受注が増加したことが寄与した模様。14日にパウエルFRB議長が「経済は、利下げを急ぐ必要性についていかなるシグナルも発していない」と発言したのを補強する経済指標となったため、米国株は続落となった。半導体製造装置のアプライド・マテリアルズは11月~1月売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことで売られた。AI向け半導体の需要は拡大しているが、産業用機械や自動車向け半導体メーカーの一部の需要が低迷している。NYダウは前日比305ドル(0.70%)安の43,444ドル。NASDAQ総合指数は前日比427ポイント(2.24%)安の18,680。S&P500指数は前日比78ポイント(1.32%)安の5,870。

日経平均は反落。米エヌビディアのAI処理向け半導体の新製品は内部が過熱する問題で納入遅延の恐れと報じられたため、東京エレクやソフトバンクG、データセンター関連のフジクラが安い。米厚生長官に反ワクチンのケネディ氏起用で医薬品が売られた。一方、海運が続伸。トランプ政権による関税引き上げはマイナス材料だが、フーシ派を抑え込むことができれば、紅海からスエズ運河を通航することができ、喜望峰経由に比べ大幅短縮と期待。

スタンダード市場では、ぷらっとホームが大幅安。オプティマスが最安値更新。秀英予備校が大幅高。中古車輸出のアップルインターナショナルは通期業績予想を上方修正しストップ高。リベルタはクラウドファンディング事業のCAMPFIRE社との業務提携で2日連続ストップ高。

グロース市場では、サンバイオが脳内損傷治療薬「アクーゴ」で出荷のための承認条件に関する1回目の製造が不適合となり大幅安。リビンTは今期営業減益予想で下落。Hmcommはストップ高。かっこは不正注文検知サービスを導入した顧客のECサイトで不正利用がほぼゼロと発表しストップ高。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う実体線の短い陰線。ギャップダウンで200日移動平均線(3万8537円)を下放れた。パラボリックも陰転を示現しており、調整局面を感じさせる。パラボリックの陰転は10月29日以来のこと。眼下に迫る一目均衡表の雲の上限(3万8086円)で踏み止まれるか注目される。

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エッグショック再び? 江藤農水相、会見で警戒呼びかけ
 日本証券新聞11月19日(火)紙面1面TOP記事掲載

ホクリヨウなど関連銘柄注目

昨年、供給不足から物価の優等生のはずの卵価格が高騰し、エッグショックと呼ばれたことは記憶に新しい。今年も鳥インフルエンザが多発しそうで、エッグショックの再来が懸念される。関連銘柄にも影響が及びそうだ。

今年の鳥インフルエンザは10月17日に北海道で初事例が確認されて以来、11月15日までに6道県で8事例が発生し、約108万羽が殺処分の対象となっている。こうした事態を受け、江藤拓農水相は15日の閣議後会見で「今年の発生ペースは一番最悪だった時とほぼ同じペースなので、来た時に慌てるのでなく、来ると思って対応していただきたい」と警戒を呼び掛けた。過去最多の発生となった2022年度は全国で約1771万羽が殺処分され、卵の供給不足が大きな社会問題となった。

最新鋭の鶏舎で外から虫も鳥も入りようもない完璧な防疫体制を敷いても被害が発生しており、江藤農水相は「大丈夫だろうというのが一番危ない。どこで起こってもおかしくない」と警告。週内に各都道府県と防疫体制や発生時の初動体制についての会議を開催するとした。

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今日の市況概況
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11月18日(月)☆[概況/大引け]

反落。エヌビディアの納入遅延リスクを警戒。医薬品も下落。海運は上昇

大引けの日経平均は422円安の3万8,220円、TOPIXは19ポイント安の2,691ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は726、下落銘柄数は861。出来高は17億3,308万株、売買代金は3兆7,718億円。
日経平均は反落。先週末の米国で利下げ期待の後退により米国株が続落となったことや、日本企業の決算発表で、通期見通しがアナリスト予想を下回っていることが重石となった。
加えて、米エヌビディアのAI処理向け半導体の新製品は内部が過熱する問題で納入遅延の恐れと報じられたため、東京エレクトロンやソフトバンクグループ、データセンター関連のフジクラが売られたことも響いた。

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