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コラム2024年11月19日

【本日のマーケット】11月19日(火)

11月19(火)のマーケット                                                                   

11月18日のNYダウは3日続落、ナスダックは5日ぶりに反発。トランプ次期米政権が自動運転の規制緩和を模索しているとブルームバーグが報じた。テスラは自動運転タクシーの展開などを目指しているため、恩恵を受けると期待され買われた。スーパー・マイクロ・コンピュータは、バロンズ誌が、ナスダックでの取引を継続するための計画を月曜日までに提出する予定であることを伝えたことで上昇した。エヌビディアはAIに使う画像処理半導体(GPU)新製品の「ブラックウェル」の内部で過熱する問題が発生し、サプライヤーにサーバー関連の設計の変更を依頼したため、納入に遅延の懸念が出ていると報じられ、下落した。NYダウは前日比55ドル(0.13%)安の43,389ドル。NASDAQ総合指数は前日比111ポイント(0.60%)高の18,791。S&P500指数は前日比23ポイント(0.39%)高の5,893。

トランプ次期米政権の規制緩和期待で銀行株に連想買い。エヌビディアの新製品に過熱問題があり、検査装置需要への期待でアドバンテストが高い。KADOKAWAはソニーが買収に向け協議とロイターが報じストップ高。米スーパー・マイクロ・コンピュータの上場廃止回避期待で、水冷モジュール納入のニデックが上昇。ゼンショーは牛丼の値上げで採算改善期待。アステラス製薬は加齢黄斑変性の治療薬の投与期間延長が米当局から承認されず下落。

スタンダード市場では、メタプラネットがビットコインの追加購入と株主優待制度の新設で大幅高。湖北工業が反発。丸千代山岡家が高い。日本抵抗器がストップ高。ウィザスは本田圭佑氏のNowDoと10月末に業務提携を発表したが直近で株価上昇。東洋合成は処分売りに押された。

グロース市場では、リスク管理支援のエルテスは創業20周年記念の株主優待を発表しストップ高。DWTIは緑内障治療剤の米国後期第Ⅱ相臨床試験で眼圧が最大30%低下したためストップ高。GMO-FGは自社株買いの発表で値を飛ばした。クオリプスは10月に入ってから調整続き。

チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線が極端に短い陽線。十字足に近いローソク足となり、わずかに陽線となったが、陽線となるのは6日ぶりのこと。上値は重く、200日移動平均線(3万8537円)で跳ね返された格好となった。

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急増する「同意なき買収」とその背景
 日本証券新聞11月20日(水)紙面1面TOP記事掲載

大和総研 吉川英徳主任コンサルタント語る

「M&A新時代」などと叫ばれて久しいが、近年は明らかに様相が変わってきた。何せ“小売の勝ち組”の名を欲しいままにしてきたTOPIXコア30銘柄(時価総額6兆円台!)のセブン&アイHDが海外企業による「同意なき買収」のターゲットとなるご時世だ。この分野の専門家である大和総研コーポレート・アドバイザリー部の吉川英徳主任コンサルタント(写真)は15日、メディア向け勉強会を開催した。特に興味深かった発言内容を以下のようにまとめた。

「言葉の定義として、取締役会が『反対』表明したものが『狭義の同意なき買収』だが、セブン&アイのように取締役会としての意見表明をしていなくても、事前同意なしに買収提案の事実を公表するケースは『広義の同意なき買収』とした」

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今日の市況概況
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11月19日(火)☆[概況/大引け]

反発したが伸び悩み。アドバンテストが上昇。KADOKAWAはソニーが買収協議の報道でストップ高

大引けの日経平均は193円高の3万8,414円、TOPIXは18ポイント高の2,710ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,080、下落銘柄数は503。出来高は18億378万株、売買代金は3兆8,060億円。
日経平均は反発したが、20日に米国でエヌビディアの決算が発表されるため様子見姿勢から伸び悩んだ。

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