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コラム2024年12月9日

【本日のマーケット】12月9日(月)

12月9(月)のマーケット                                                                   

12月6日の米国で11月の雇用統計が発表され非農業部門の就業者数は前月比22万7千人増加した。前回10月はハリケーンやボーイングのストライキの影響を受けて、速報値では1万2千増だったが、改定値では3万6千人増となった。9月改定値の22万3千人から大きく鈍化していた。今回の11月は、10月に大きく落ち込んだことに対する改善の分が含まれている。そして、11月の失業率は4.2%に上昇した。10月までは2カ月連続で4.1%だった。そのため、11月の雇用統計は、12月17日~18日に開催されるFOMCで0.25%の利下げを実施する可能性を補強した内容と受け止められたが、それを確認するためにも来週11日に発表される11月の消費者物価指数が重要とみられている。利下げ期待でNYダウは反発して始まったが、週末の手仕舞いで続落となった。ユナイテッドヘルスが続落となり、シェブロンやデルが売られた。オラクルは上昇。NYダウは前日比123ドル(0.28%)安の44,642ドル。一方、ナスダックとS&P500は反発した。ナスダックではテスラやパランティア・テクノロジーズ、コインベースが買われ、エヌビディア(NYダウにも採用)とAMDは売られた。NASDAQ総合指数は前日比159ポイント(0.81%)高の19,859。S&P500指数は前日比15ポイント(0.25%)高の6,090。

先週末のナスダック最高値更新を受けて、日経平均は高寄りしたが、ウクライナや中東情勢が警戒され、もみ合いに。鴻海精密の11月月販がさえずエヌビディア不調の兆しとの見方でアドバンテストは売られた。IHIと川重が安い。調剤薬局のアインHDは第1四半期決算発表時に上期予想を増額したが、上期決算は計画を下回ったため失望された。一方、楽天Gは株主優待が好感された。ソニーGとNECが高い。暗号資産関連のセレスは大幅高継続。

スタンダード市場では、11月末にNTTドコモによる買収観測が報じられた住信SBIネット銀行が続伸。ニチリョクはJA全農と業務提携でストップ高。ハーモニックドライブが大幅高。関電の火力発電所の設備更新準備で岡野バルブが高い。伊勢化学が下落。AIメカテックは8日ぶりに反落。

グロース市場では、暗号資産関連でフィスコがにぎわった。トラースOPは第3四半期累計で黒字となり急騰。アパレルブランドのyutoriは月間売上高が11月に過去最高を更新したため買われた。一方、テラドローンは先週、助成金の不適切受給が報じられたことが尾を引き5日続落。

チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。寄付きが高値となり、上値は先週末の高値を超えられずに頭を抑えられた。先週から4本続けての陰線が示現している。

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新・旧通信キャリア どうなる2025
 日本証券新聞12月10日(火)紙面1面TOP記事掲載

楽天G “お得な優待”で人気誘う 総務省「お試し割」制度も追い風に

楽天グループ(4755・P)が一時7.6%高の大幅続伸。

前週末6日に新たな株主優待制度を発表したことが手掛かり。今年12月末時点で100株以上保有の株主を対象に、「楽天モバイル」回線の音声と毎月30ギガバイト(GB)のデータプランを1年間無料で提供する。

楽天モバイルのRakuten最強プランの月額料金は、20GBで2,178円(税込み)、データ無制限で3,278円(同)。前者なら年間2万6,136円、後者なら3万9,336円の通信量が無料になる魅力的な内容であり、個人株主の増加や乗り換えが期待される。

なお、優待を利用するには専用サイトで事前の申し込みが必要であり、2025年3月中旬から受け付けを開始する予定。12月の権利付き最終日は12月26日であり、この日の取引終了時までに株式を保有しておく必要がある。

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今日の市況概況
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12月9日(月)☆[概況/大引け]

終盤はやや小じっかり

大引けの日経平均は69円高の3万9,160円、TOPIXは7ポイント高の2,734ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,079、下落銘柄数は501。出来高は17億9,792万株、売買代金は3兆8,560億円。
先週末のナスダック最高値更新を受けて、日経平均は高寄りしたが、ウクラナイや中東情勢が警戒され、もみ合いにとなった。終盤はやや小じっかり。

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