12月12日(木)のマーケット
12月11日のNYダウは5日続落、ナスダックは反発。11月の消費者物価指数は前年同月比2.7%上昇と市場予想と同じだった。17日~18日のFOMCで利下げ期待からNYダウは一時128ドル高となったが、ディフェンシブ株が売られ、NYダウも下落した。超党派の議員グループが医療保険会社や薬局給付管理会社(PBM)を所有する企業に対し、3年以内に薬局事業を売却することを義務付けるという議員立法が準備されていると報じられ、ユナイテッドヘルスやシグナが売られた。チョコレートメーカーのハーシーは、モンデリーズからの買収価格が低すぎると判断し、買収提案を拒否したことが報じられ、下落した。NYダウは前日比99ドル(0.22%)安の44,148ドル。一方、テスラやエヌビディア、アルファベットが買われ、ナスダックは初の2万ポイント乗せ。NASDAQ総合指数は前日比347ポイント(1.77%)高の20,034。S&P500指数は前日比49ポイント(0.82%)高の6,084。
NASDAQが初の2万ポイント乗せを受けて、日経平均は前場に取引時間中としては10月15日以来の4万円を回復した。終値では大台回復を保てず。三菱重工とフジクラ、アドバンテスト、ソニーGが買われ、米国関連のリクルートも高い。中部電力はみずほ証券が「中立」→「買い」に引き上げた。gumiは上期が営業黒字回復で大幅高。他方、くら寿司は今期の営業減益予想と株主優待制度の廃止で大幅安となった。マネックスは荒い動き。
スタンダード市場では、メタプラネットが大幅続伸。GFAはスーパーコンピューティングサービスプロバイダーのOWS社とパートナーシップ協定で大幅高。このプロジェクトに関係するピクセルも大幅高。JEHは通期予想を上方修正したが第4四半期の前提が物足りないという見方で急落。
グロース市場では、GENDAが急反発。カイオムはエーザイと共同研究契約で買われた。pluszeroは好決算で急騰した。バンク・オブ・イノベが年初来高値。ブレインズテクが買われた。一方、ペルセウスは続落となり、クックビズは業績予想の下方修正で売られた。
チャート上では、大きくギャップアップで上ヒゲの長い実体線の極端に短い陰線。酒田五法ではトウバと言われ、攻防の分岐点、「天底の暗示」とされる。上値は4万円の大台まで駆け上がり、10月15日以来の水準まで回復を見せたが、大引けでは達成できず。明日以降の動向が注目される。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【掉尾の一振 日経平均一時4万円回復】
日本証券新聞12月13日(金)紙面1面TOP記事掲載
ナスダックは2万ポイント乗せ
2024年の立ち会いも残すところ10日余りとなった。12日の東京市場では日経平均株価が一時、前日比719.32円高の4万91.55円まで上昇、取引時間中としては10月15日以来の4万円回復。終値は同476.91円高の3万9,849.14円だった。終値で4万円台を回復すれば7月19日以来のこととなる。
12日急伸の背景には米国株高がある。注目の経済指標だった11月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比2.7%の上昇と事前の市場予想の範囲内に収まった。17~18日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.25%の政策金利引き下げがほぼ確実の情勢となり、安心感が広がった。年内に史上最高値4万2,224.02円の更新があるかどうかは見通しづらいが、ここへきて、日米そろっての株高は掉尾(とうび)の一振といったところ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12月12日(木)☆[概況/大引け]
一時4万円回復。石油やサービス、電機が高い
大引けの日経平均は476円高の3万9,849円、TOPIXは23ポイント高の2,773ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,053、下落銘柄数は529。出来高は19億3,245万株、売買代金は4兆4,089億円。
前日の米国ナスダックが初の2万ポイント乗せを受けて、日経平均は前場に取引時間中としては10月15日以来の4万円を回復した。
買い一巡後に鈍化し、終盤に再び4万円を回復した場面もあったが、終値では大台回復を保てず。
詳しくはコチラ