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コラム2024年12月16日

【本日のマーケット】12月16日(月)

12月16(月)のマーケット                                                                   

12月13日のNYダウは7日続落、ナスダックは小反発。NYダウは12月4日に終値で初の4万5,000ドル超えとなり最高値を更新したが、その後は下落が続き、7日間で1,185ドル下がった。ウーバー・テクノロジーズやサービスナウが売られた。高級家庭用家具のアール・エッチは大幅高。NYダウは前日比186ドル(0.20%)安の43,828ドル。ナスダックは小反発。ブロードコムが大幅高。12日の決算発表後の電話会見で、AI製品の売上高が11月~1月(第1四半期)に65%増加し、同社の半導体製品全体の伸び率(約10%)をはるかに上回る見通しを示した。ブロードコムの台頭を受けて、エヌビディアは下落した。トランプ次期政権の移行チームが大手EVメーカーのテスラが反対している「自動運転などでの事故の報告義務」について撤廃を提言した。これを受けてテスラは上昇。道路交通安全局は自動運転システムなどを搭載した車両の安全性の調査のため、事故の報告を義務付けているが、トランプ次期政権の移行チームは過剰なデータ収集だとして撤廃するよう提言した。ロイターの分析では、死亡事故45件のうち40件はテスラの車両とのこと。NASDAQ総合指数は前日比23ポイント(0.12%)高の19,926。S&P500指数は前日比0.1ポイント(0.00%)安の6,051。

今週は米国FOMC、日銀金融政策決定会合が開催されるため様子見姿勢。東京海上やOLCが下落。HISは不正受給に関する特別調査委員会設置で売られた。アスクルは9~11月期の減益率が5~8月期よりも悪化し大幅安。先週末の米国でブロードコムがAI向け半導体の増加見通しで大幅高となったため、ディスコやソシオネクスト、データセンター関連のフジクラは高い。テスラ関連のパナソニックも上昇。丹青社は業績上方修正で大幅高。

スタンダード市場では、ビットコインの上昇でメタプラネットが大幅高。大阪油化はダイセキがTOB(株式公開買い付け)を発表しストップ高。フォーサイドは自社株買いの発表が好感された。フィットイージーやHameeは好決算で買われた。ビーロットは上方修正幅が小幅で急落した。

グロース市場では、法律相談サイト「ベンナビ」を運営しているアシロが前期好決算で今期も高成長が続く見通しを示しストップ高。AI活用コンサルやAI開発のリッジアイは第1四半期決算でストップ高。半面、スマレジは上期好決算と初配当予想を発表したが材料出尽くし感から下落。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。前週末の終値を挟んで狭いレンジでの値動きとなった。様子見姿勢から5日移動平均線(3万9503円)を割り込み、軟調地合いがうかがえる。

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AI関連強し 米ブロードコム好決算
 日本証券新聞12月17日(火)紙面1面TOP記事掲載

光ファイバー、SPE、サーバー関連マーク

米国発のAI関連銘柄の上昇が日米のハイテク株を押し上げている。今週は17~18日にFOMC(米連邦公開市場委員会)、18~19日にかけては日銀政策決定会合が開催される“中銀ウイーク“。米国は利下げ実施、日本は利上げ見送りとの見方で市場のコンセンサスは固まりつつあるようだが、焦点はその次の会合に移っており、会合終了までは大きなポジションは取りづらい。

こうしたなか、気を吐いているのがAIサービス拡大の恩恵を受ける企業だ。13日にはコンピューターネットワーク、通信ネットワーク向けの半導体を手掛ける米国のブロードコム(AVGO)が好決算を発表、株価は時間外取引で前日比24%高の急伸となり、上場来高値を更新した。関連のハイテク株にも買いが波及、NYダウが7日続落となるなか、ナスダック総合指数、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)などが堅調に推移した。

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今日の市況概況
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12月16日(月)☆[概況/大引け]

今週の米日の金融政策決定会合を控え様子見。MIXIは「mixi2」で買われた

大引けの日経平均は12円安の3万9,457円、TOPIXは8ポイント安の2,738ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は612、下落銘柄数は976。出来高は15億2,824万株、売買代金は3兆3,314億円。
今週は17日~18日に米国でFOMCが開催され、18日から19日は日銀金融政策決定会合が持たれるため、16日の東証プライム市場は様子見姿勢となった。

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