12月17日(火)のマーケット
12月16日のNYダウは8日続落、ナスダックは続伸し最高値。先週11日に、超党派の議員グループが医療保険会社や薬局給付管理会社(PBM)を所有する企業に対し、3年以内に薬局事業を売却することを義務付けるという議員立法が準備されていると報じられ、ユナイテッドヘルスやシグナが売られた経緯があった。トランプ次期大統領も「中間業者」を排除して処方薬のコストを削減すると発言したため、16日はユナイテッドヘルスが再度売られ、シグナは5日続落となった。中国の11月の小売売上高は前年同月比3.0%増加し、10月の4.8%増と市場予想の4.6%増を下回ったため、中国による原油需要減退懸念で、NY原油先物が売られ、エクソン・モービルやシェブロンが売られた。量子コンピューター関連のイオンキューは大幅高。NYダウは前日比110ドル(0.25%)安の43,717ドル。ナスダックではテスラとブロードコムが続伸。NASDAQ総合指数は前日比247ポイント(1.24%)高の20,173。S&P500指数は前日比22ポイント(0.38%)高の6,074。
ナスダック最高値を受け朝高となったが、FOMCと日銀決定会合を控え、伸び悩み。WSJ紙が米国の利下げ打ち止めの可能性を報じたため後場は小幅安。アドバンテストに利食い売り。日銀の利上げ見送り観測でメガバンクは安い。SHIFTはJPモルガンが格下げ。一方、ソフトバンクGは米国に約15兆円の投資を約束したため、トランプ次期大統領からの優遇策期待で上昇。トランプ氏が石破首相との会談に意欲を見せたため、防衛関連が買われた。
スタンダード市場では、経産省が2040年度に太陽光や風力などの割合を倍に増やす計画なので、ペロブスカイト太陽電池関連の伊勢化学が買われた。「氷撃」クーリングウエアのリベルタは3日続伸でストップ高。サーバー関連のぷらっとホームは赤字からの脱却期待。アイサンテクは利食い売り。
グロース市場では、ハートシードが赤字縮小予想の発表を契機に3日続伸。DWTIは第2相臨床試験の移植手術が完了し買われた。テラドローンはドローンサービス企業世界ランキングで1位を獲得。ビジネスコーチはあおぞら銀とビジネスマッチング契約で急騰。インテグラルは売られた。
チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陰線。安値引けとなっており、日米共に金融政策のイベント通過待ちで買い手不在の状況。
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注目記事 Pick up
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【2025 ソフト・IT・DXサービス 視界良好】
日本証券新聞12月18日(水)紙面1面TOP記事掲載
DX、AIが牽引 親子上場にも関心 日立、富士通、NTTデータなど
ソフトウエア・ITサービス関連セクターは国内の根強いDX(デジタルトランスフォーメーション)需要に支えられ、好調な一年だったが、2025年に向けて、さらなる活躍が期待できそうだ。
足元の調査でも当面の見通しは明るい。16日に全容が明らかになった日銀短観(12月調査)では24年度のソフトウエア投資計画(全産業+金融機関)が堅調なことが確認された。9月調査から小幅の下方修正となったものの、前年比13.5%増と引き続き高水準の伸びをキープしている。製造業では化学、食料品、機械、自動車など、非製造業では通信、電気・ガス、金融業などで意欲的な投資が続く見込みだ。情報サービスのDIは12月プラス14、3月がプラス11となっている。
大手では製造業に分類される日立製作所(6501・P)、NEC(6701・P)、富士通(6702・P)の3社が総合的なDXサービスで25年も業績を伸ばすとみられる。
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今日の市況概況
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12月17日(火)☆[概況/大引け]
米国の利下げ打ち止め観測から後場は値下がり
大引けの日経平均は92円安の3万9,364円、TOPIXは10ポイント安の2,728ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は547、下落銘柄数は1,032。出来高は18億9,297万株、売買代金は4兆3,026億円。
16日の米国ナスダック市場が最高値更新となり、17日の日経平均は朝高となったが、米国FOMCと日銀金融政策決定会合を控えているため、伸び悩んだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルが今回のFOMCで利下げを実施した後、「当局はその後、金利の引き下げを遅らせるか、さらには停止する準備が出来ている」と報じた。
米国の利下げ打ち止め観測から後場の日経平均は値下がりとなった。
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