12月19日(木)のマーケット
12月18日のNYダウは10日続落、ナスダックは続落。FOMCで0.25%の利下げを発表したが、FOMCメンバーによる政策金利見通しで、中央値は2025年に0.25%の利下げを2回見込んでいた。前回9月時点の見通しは4回だったが、半減したため米国株は急落した。NYダウの10日続落は1974年以来、約50年ぶり。セールスフォースやゴールドマン・サックス、ホームデポ、スポティファイなどが売られた。下落続きだったユナイテッドヘルスは反発した。NYダウは前日比1,123ドル(2.58%)安の42,326ドル。ナスダックではテスラとブロードコム、マイクロストラテジーの下げが目立った。量子コンピューター関連のクオンタム・コンピューティングは大幅に3日続伸。NASDAQ総合指数は前日比716ポイント(3.56%)安の19,392。S&P500指数は前日比178ポイント(2.95%)安の5,872。
FOMC参加者の予測が来年の利下げ回数2回と従来予測から半減となり米国株が急落。日経平均は朝方726円安となったがその後は下げ幅を縮小。日銀は利上げを見送ったが次回1月会合では利上げという予想から銀行株が買われ、不動産株は売られた。日産が続伸。キオクシアは反発。越境ECのBEENOSはLINEヤフーが買収と報じられストップ高。米国の利下げ回数減少見通しで住友林業が下落。東邦亜鉛は第3者割当の希薄化でストップ安。
スタンダード市場では、メタプラネットが反発し、ペロブスカイト太陽電池関連の伊勢化学も再び物色された。ネクストウェアは特許共同出願で大幅高。フジタコーポは株主優待制度の新設で大幅高。テクノ菱和が最高値を更新した。日産関連の河西工業は反落。フィットイージーが反落した。
グロース市場では、ハートシードが大幅続落。弁護士ドットコムやACSL、セルシードが下落。雨風太陽は株主優待制度の導入でストップ高。アルファポリスが年初来高値。ラストワンマイルは8日ぶりに反発。不動産再生のリアルゲイトが上昇。食品ロスを安価に販売するクラダシが高い。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップダウンで25日移動平均線(3万8852円)を割り込み、75日移動平均線(3万8477円)で下げ止まった格好。5日続落でパラボリックも陰転を示現しており、調整色が色濃くなった。
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【NYダウ1,100ドル安 日経平均一時700円安】
日本証券新聞12月20日(金)紙面1面TOP記事掲載
FOMCで波乱 米利下げペース鈍化 日銀 据え置きで安心感 円安進行
警戒されていた“中銀ウイーク”だったが、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受け、NYダウは前日比1,123ドル(2.58%)の急落。東京市場でも日経平均株価が一時700円を超える大幅安となった。ただ、18~19日に開かれた日銀政策決定会合では事前の予想通り、追加利上げの決定が見送られ、政策金利を0.25%程度に据え置くと決めた。午前11時52分ごろに結果が公表されると、安心感から株式先物が買い戻されたほか、為替市場では1ドル=155円台まで円安・ドル高が進んだ。12時30分の現物取引再開後は前場に売りが先行したハイテク株などが下げ幅を縮小、日経平均の下げ幅は168円にまで縮小する場面があった。
18日まで開催されたFOMCでは事前の予想通り0.25%ポイントの利下げが実施され、政策金利の誘導目標は4.25~4.50%に引き下げられた。併せて発表されたFOMCの参加者見通し(ドット・チャート)の中央値が2025年に0.25%ポイント2回に引き下げられたことがネガティブサプライズに。前回9月時点の4回から半減し、引き下げペースが大幅に鈍化する見通しとなった。3回程度との見方もあっただけに、債券市場で長期金利がおよそ7カ月ぶり水準まで上昇し、株式が売られる展開となった。
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今日の市況概況
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12月19日(木)☆[概況/大引け]
朝方は急落したがその後は下げ幅を縮めた
大引けの日経平均は268円高の3万8,813円、TOPIXは6ポイント安の2,713ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は771、下落銘柄数は813。出来高は22億8,885万株、売買代金は4兆2,249億円。
米国FOMC参加者の政策金利予測が来年の利下げ回数を2回と従来予測の4回から半減となったため、米国株が急落した。
日経平均は朝方726円安となったがその後は下げ幅を縮小した。
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