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コラム2024年12月30日

【本日のマーケット】12月30日(月)

12月23(月)のマーケット                                                                   

12月20日のNYダウは続伸、ナスダックは4日ぶりに反発。11月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年同月比2.4%上昇し、10月の同2.3%増は上回ったものの、市場予想の2.5%上昇とはならなかった。18日のFOMCで、FOMC参加者による2025年の利下げは2回の予想で、9月時点の4回の予想から半減した。だが、20日のPCE価格指数を受けて、市場では物価上昇が抑制されているとFRBが利下げを行いやすくなるという見方から株式に買いが入った。NYダウは一時873ドル高となったが、政府機関閉鎖リスクが意識され、後半は上げ幅を縮めた。量子コンピューターのイオンQは、DAダビッドソンが新規に「Buy」で目標株価50ドルと発表したことで買われた。オクシデンタル・ペトロリアムはウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社のバークシャーが買ったことが判明し上昇した。NYダウは前日比498ドル(1.18%)高の42,840ドル。ナスダックではパランティア・テクノロジーズとエヌビディアが続伸。NASDAQ総合指数は前日比199ポイント(1.03%)高の19,572。S&P500指数は前日比63ポイント(1.09%)高の5,930。

トランプ次期米大統領がNATO加盟国に対して国防費の割合をGDPの5%に引き上げるよう求める意向と報じられた。日本に対しても防衛費増額を迫るという見方から川崎重工やIHI、東京計器が買われた。ホンダは日産との経営統合協議で互いの工場で車両を生産する相互乗り入れの検討が好感された。ディスコとアドバンテストが高い。ガス株が上昇。半面、日本新薬は特許訴訟で敗れたため売られた。キオクシアや武蔵精密は利食い売り。

スタンダード市場では、伊勢化学が業績予想と配当予想の上方修正で大幅高。ハーモニックドライブが大幅高。GFAは育毛剤メーカー「エムワン」を子会社化で2日連続ストップ高。調整続きだったバイク王が切り返した。精工技研は続落。REVOLUTIONは今期経常赤字予想でストップ安。

グロース市場では、購買データ分析のトゥルーデータが伊藤忠と資本業務提携を発表しストップ高。ファンぺップは機能性ペプチドの第3相臨床試験でプラセボとの比較検査を開始すると発表し、順調な試験進捗が好感された。INTLOOPが高く、DWTIとビジネスコーチは続落。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。7日ぶりの反発となり、5日・25日移動平均線を飛び越え3万9200円台まで上値を伸ばし高値圏で大引けとなった。一目均衡表の雲の上限を上抜いて地合いの改善も感じられる。

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「株式需給」で読む2025年
 日本証券新聞12月24日(火)紙面1面TOP記事掲載

相場観に左右されない分析手法とは

2024年相場も残り5営業日、カウントダウン状態に入り、市場関係者の視線は翌25年へと向かいつつある。証券各社の相場展望も大方出そろい、「来年末の日経平均予想」として、シティグループ4万6,000円、SMBC日興4万5,500円、三菱UFJモルガン・スタンレー4万5,000円といった景気のいい数字が飛び交っている。ただし、この辺は毎年恒例の“年末年始の縁起物”と割り引いて考えておいた方がよさそう。とりわけ来年には予測不能なトランプ政権発足も控え、相場も業績も結局先のことは誰にも分からない。そうした不確実性のもとでも、ある程度計算が立ちやすいのが需給関係と言えるだろう。

「需給分析の第一人者」と言えば、東海東京インテリジェンス・ラボの鈴木誠一チーフエクイティマーケットアナリスト。今週からの本格的な機関投資家ミーティング期間入りに向けて55ページに及ぶ詳細な資料を作成している。このなかで興味深かったのが「2025年の需給動向予想」だ(表参照)。もちろん、よくある“鉛筆なめなめ”の「外国人○兆円買い、金融機関○兆円売り」式予想ではない。

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今日の市況概況
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12月23日(月)☆[概況/大引け]

7日ぶりに反発。半導体関連と防衛関連、ホンダが高い

大引けの日経平均は459円高の3万9,161円、TOPIXは24ポイント高の2,726ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,179、下落銘柄数は409。出来高は17億8,148万株、売買代金は3兆5,066億円。
日経平均は7日ぶりに反発。
先週金曜日の米国でシカゴ連銀のグールズビー総裁が、「金利は向こう12~18カ月にまだかなり下がる可能性がある」と述べたため、金利が低下し、米国株が買われたことが好感された。

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