1月6日(月)のマーケット
1月3日の米国株式市場は12月のISM製造業景況指数が49.3と11月の48.4並びに市場予想の48.4から改善したため、反発した。NYダウは5日ぶり、ナスダックとS&P500は6日ぶりの反発となった。発電を手掛けるビストラはAIデータセンターによる電力需要で買われた。量子コンピューターのイオンキューが上昇。バイデン大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収を阻止すると発表したため、USスチールは下落した。中古車販売のカルバナは5日続落。NYダウは前日比339ドル(0.80%)高の42,732ドル。ナスダックでは、NYダウ採用のエヌビディアが続伸。NASDAQ総合指数は前日比340ポイント(1.77%)高の19,621。S&P500指数は前日比73ポイント(1.26%)高の5,942。
バイデン大統領が日本製鉄に対してUSスチールの買収禁止命令を出したため、米国第一主義が警戒され、日経平均は大幅安となった。米国売上比率の高いトヨタが売られた。IHIやファストリ、DeNA、リクルートも安い。昨年大幅安となった銘柄に対するリバーサルの買いで野村マイクロは7日続伸、TOWAも高い。新年で今年の相場テーマが意識され、核融合関連のジェイテックや量子コンピューター関連のテラスカイが急騰した。
スタンダード市場では、ハーモニックドライブが大幅高。氷撃ウエアのリベルタは13日続伸で本日はストップ高。ユビキタスAIは量子コンピューター関連で、日本ラッドも産業用コンピューターの台湾アドバンテック社と資本業務提携しているため関連銘柄の思惑買い。京極運輸は大幅反落。
グロース市場では、カバーやGNI、DWTIが売られた。直近新規公開株のフォルシアが大幅続落となったが、visumoは3日連続ストップ高。ファンデリーは株主優待制度の導入でストップ高。量子コンピューター関連のBlueMemeが大幅高。個別ジムの247がストップ高。
チャート上では、大陰線。5日移動平均線を下抜けたが、25日移動平均線(3万9169円)を割り込むことなく推移。明日以降、25日移動平均線を死守できるかがポイントとなる。
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【日経平均、今年は5万円へ】
日本証券新聞1月7日(火)紙面1面TOP記事掲載
円安、景気再加速に選挙、GPIF… 東海東京インテリジェンス・ラボ 平川昇二氏
日経平均株価は2025年も上昇し続け、年末には5万円の大台に――。東海東京インテリジェンス・ラボの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、昨年末に開かれたメディア向け勉強会で強気の見方を示した。他社の予想は4万円台半ばが多い中、今年は日本株に有利な要因が重なり、ボックス圏となる米国株を上回る好調ぶりで、大台到達が見込まれるという。
平川氏は1910年以降の超長期で見た場合、10年周期で相場の主役が代わり、2020年代は長期金利が主役になると分析した。米国は現在利下げ局面にあり、今年も複数回行われる見込みだが、利下げは中立金利とされる3%台半ばまでと予測。その後はそれまでの利下げ効果とトランプ政権の財政積極策、規制緩和、法人税引き下げなどで米景気は再加速。長期金利は来春から上昇に転じると見立てている。実際、OECD(経済協力開発機構)の景気先行指数も上向きとなっている。
実は過去、米金利上昇局面では、TOPIXは米S&P500をアウトパフォームしている。平川氏は「S&P500は25年春に6,400~6,500ポイントまで上げた後、ボックス圏に入るだろう」と指摘。日本株は金利よりも景気に連動するため、米国株よりも好調になるとした。
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今日の市況概況
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1月6日(月)☆[概況/大引け]
587円安。米国第一主義の弊害を警戒
大引けの日経平均は587円安の3万9,307円、TOPIXは28ポイント安の2,756ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は357、下落銘柄数は1,244。出来高は20億1,845万株、売買代金は4兆4,817億円。
バイデン大統領が日本製鉄に対してUSスチールの買収禁止命令を出したため、米国第一主義が警戒され、日経平均は大幅安となった。
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