TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】1月30日(木)
コラム2025年1月30日

【本日のマーケット】1月30日(木)

1月30(木)のマーケット                                                                   

1月29日の米国株式市場は反落。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLの第4四半期の受注はアナリスト予想の2倍となり、ASMLの株価は上昇した。中国のDeepSeekがオープンAIの技術を不正に取得した疑いも報じられたが、米国ではエヌビディアが反落した。トランプ政権がエヌビディアの対中販売規制の強化を協議していることがマイナス視された。FOMCは政策金利を据え置いた。声明文で「インフレ率は委員会の2%のインフレ目標に向けて進展した」という文章を削除した。パウエルFRB議長は会見で「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と述べた。NYダウは前日比136ドル(0.31%)安の44,713ドル。NASDAQ総合指数は前日比101ポイント(0.51%)安の19,632。S&P500指数は前日比28ポイント(0.47%)安の6,039。

日経平均は方向感がない動き。アドバンテストは生成AI向けテスタの需要が続く見通しで買われた。日米首脳会談が2月7日の運びで大統領からの防衛費増大圧力予想でIHIなどが高い。野村マイクロはインドのタタの半導体工場に超純水製造装置の納入合意を材料視。埼玉の道路陥没は硫酸による下水管腐食が原因で国交省が自治体に緊急点検を要請したため、栗本鉄工や地中可視化の応用地質が上昇。SBGやキーエンス、積水ハウスは安い。

スタンダード市場では、メタプラネットが3日続伸。ウインテストは続伸。業績上方修正を発表した東邦レマックはストップ高となり、AGSも急騰した。下水道管の日本鋳鉄管が大幅高。イクヨは新株予約権の募集を発表し潜在株式による希薄化が警戒され急落した。Speeeは6日続落。

グロース市場では、衛星関連のSynsが野村証券の新規「Buy」でストップ高。ドローンのリベラウェアはKDDIドローンとの業務提携で買われた。ドローンのブルーイノベーションがストップ高。訪問看護のシーユーシーは業績上方修正だが材料出尽くしから下落した。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。25日移動平均線(3万9314円)をサポートとして確りとした動きとなり続伸。下向きとなっている5日移動平均線(3万9488円)をクリアして3万9500円台で大引けとなった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

道路陥没、下水道関連に思惑
 日本証券新聞1月31日(木)紙面1面TOP記事掲載

全国緊急点検で再発防止へ 日水コン、ACSLなど

埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、国土交通省は29日、下水道を管理する全国の自治体に緊急点検を要請した。今回の事故は地中にある下水道管の破損が原因とみられている。

同省によれば、下水道管に起因する道路陥没は2022年度で約2,600件発生。ほとんどは50センチメートル以下の浅い陥没だが、100センチメートル超の大規模な陥没も2%あった。敷設後40年を経過すると陥没箇所数が急増する傾向にあるという。

22年度末時点の全国の下水道管総延長は約49万キロメートルで、このうち標準的な耐用年数とされる50年を経過した管渠(かんきょ)は約3万キロメートル(総延長の約7%)。10年後は約9万キロメートル(約19%)、20年後は約20万キロメートル(約40%)と急速に増加していく見通し。腐食の恐れの大きい下水道管路については5年に1回以上の頻度での点検が義務づけられているが、同省は下水道施設全体の中長期的な施設状態を予測しながら維持管理、改築を一体的に捉えて計画的・効率的に管理する「ストックマネジメント」の重要性を強調している。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1月30日(木)☆[概況/大引け]

アドバンテストの下げ上げに日経平均も追随。ゲーム関連と下水道関連が高い

大引けの日経平均は99円高の3万9,513円、TOPIXは6ポイント高の2,781ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,094、下落銘柄数は493。出来高は17億5,908万株、売買代金は4兆4,964億円。
通期業績予想の上方修正を行ったアドバンテストが朝方売られたため、日経平均も反落して始まったが、アドバンテストの切り返しに歩調を合わせるように日経平均も持ち直した。
ただ、その後の上げ幅縮小を受けて、日経平均も伸び悩んだ。

詳しくはコチラ

関連記事