2月13日(木)のマーケット
2月12日のNYダウは反落、ナスダックは保ち合い。1月の消費者物価は前年同月比3.0%上昇し、市場予想の2.9%上昇を上回った。FRBによる利下げ期待が後退し、主要3指数は下落したが、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争を終結させるための協議を開始することで合意したことで下げ幅を縮めた。エヌビディアとアマゾンが続落となり、ウクライナ停戦協議合意で原油先物が下落したため、エクソンモービルが売られた。人工知能(AI)関連のアップスタート・ホールディングスが買われた。GMはCEOのメアリー・バーラ氏が、トランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に対して脅かしている北米の関税を最大50%軽減できると考えていると発言したことをCNBCが報じたことで上昇した。NYダウは前日比123ドル(0.28%)高の44,593ドル。NASDAQ総合指数は前日比6ポイント(0.03%)高の19,649。S&P500指数は前日比16ポイント(0.27%)安の6,051。
トランプ大統領がロシアと、ウクライナ停戦に向けた交渉を始めることで合意したことが好感された。アドバンテストやIHI、DeNAが買われ、東レや第一三共が反発。トレンドマイクロはロイターが、投資ファンドが買収を争っていると報じストップ高。三井海洋開発は好決算で、楽天銀行は業績上方修正でストップ高。フジクラと古河電工は反落し、ソフトバンクGは赤字決算で売られた。リクルートは決算発表で短期材料出尽くし感から安い。
スタンダード市場では、日本山村硝子が大幅増配でストップ高。メルコは業績上方修正でストップ高。フィンテックは決算と自社株買いの発表で買われた。児玉化学は業績予想を下方修正したが、アク抜けが期待されストップ高。湖北工業は今期営業利益予想が四季報予想に届かず大幅安。
プライム市場の主力株が買われた影響で、グロース市場にはあまり関心が向かわず、指数は小幅安。Vチューバー事務所運営のカバーは通期業績予想の上方修正が小幅だったことが失望されストップ安。noteが反落。タイミーは続伸。リスキルは好決算でストップ高。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。ギャップアップで3万9000円を回復し、3万9500円台まで上値を伸ばした。堅調な展開で25日移動平均線(3万9140円)上に浮上して大引けを迎えたが、1月31日以来のこととなった。
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注目記事 Pick up
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【「NISAの日」は上放れサインか!?】
日本証券新聞2月14日(金)紙面1面TOP記事掲載
季節習性&足元での日経平均EPSが焦点
2月13日は「NISAの日」。各地で関連イベントが開催されたが、そうした動きに呼応するかのように日経平均も買い気を強め、497.77円高となった。思えば昨年の「2月13日」も日経平均は1,066.55円高と38年ぶりの3万8,000円台に突っかけ、そのままバブル期の高値更新に向かった経緯がある。今回も半年に及ぶ極端な膠着(こうちゃく)地合いを脱する足掛かりとなれるのか…。
ちなみに、大和証券が過去の日経平均の年ごとの値動きを合成チャートにして検証したところ、NISAの日(2.13)と投資の日(10.4)近辺に当面の底を付ける季節習性が浮かび上がった。どちらも語呂合わせをもとにした日付設定ながら、結果的に好拾い場となっていたわけだ。この経験則は今回も通用するのだろうか。
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今日の市況概況
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2月13日(木)☆[概況/大引け]
ウクライナ停戦交渉への期待。トレンドマイクロは買収観測報道でストップ高
大引けの日経平均は497円高の3万9,461円、TOPIXは32ポイント高の2,765ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,260、下落銘柄数は337。出来高は20億3,238万株、売買代金は4兆9,684億円。
トランプ大統領が12日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、ロシアとウクライナの戦闘の終結に向けて、交渉を始めることで合意したことを明らかにした。
トランプ大統領とプーチン大統領の会談は、サウジアラビアで行われる予定。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、14日から始まる「ミュンヘン安全保障会議」で、米国のバンス副大統領とルビオ国務長官と会談する。
停戦交渉が始まることへの期待で日経平均は上昇した。
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