3月26日(水)のマーケット
3月25日の米国株式市場は保ち合い。相互関税の減免措置への期待で前日に買われたが、関税政策が見守られ、本日は一服となった。オンライン中古車販売会社のカーバナはモルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた。ウォルマートとバイオ医薬品のアッヴィが売られた。NYダウは前日比4ドル(0.01%)高の42,587ドル。NASDAQ総合指数は前日比83ポイント(0.46%)高の18,271。S&P500指数は前日比9ポイント(0.16%)高の5,776。
相互関税の柔軟化は米国景気の悪化を緩和すると期待されており、月末・年度末のドル買いも加わり円安進行。日経平均は一時440円高。任天堂はGS証券による「買い」判断再開で高い。三菱電機は最高財務責任者が2年後くらいにROE10%目標を述べたことで買われた。米国が銅輸入に対する関税の観測報道でNY銅先物が最高値を更新し、住友鉱山が上昇。半面、三菱重工は4日続落。ネクソンはGS証券が「売り」で再開したため下落した。
スタンダード市場では、バリオセキュアが防犯カメラの企業と業務提携で基本合意したため急騰した。日本パレットは経営3カ年計画を発表しROEの目標が好感された。インターライフは業績予想を上方修正したことで高い。アウンコンサルとインタートレードは続落。ぷらっとホームはストップ安。
グロース市場では、セルシードが2日連続ストップ高。サンバイオが大幅高。直近新規公開株のミライロはストップ高。駅探は通期の経常利益予想の上方修正で買われた。データセキュリティ関連の網屋は高値更新。noteが反発。一方、タイミーが反落。クオリプスは7日ぶりに反落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。連日上値を切り上げるが押し戻される展開が続いているが、本日は終値で3万8000円台を回復。3万8000円台で終値を迎えるのは2月27日以来のこと。25日移動平均線(3万7735円)を上放れたので、上方向への動きに期待したいところ。
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注目記事 Pick up
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【どうなるトランプ政権、米国経済】
日本証券新聞3月27日(木)紙面1面TOP記事掲載
当面は下押しも中長期に期待 東海東京インテリジェンス・ラボ 安田秀太郎氏
事前の期待とは裏腹に、低迷し続ける米国株。米国がくしゃみをすれば風邪を引くといわれた日本市場も低調だ。4月2日にトランプ米大統領が発表するとされる関税政策に注目が集まる中、今後の米国経済はどうなるのか。東海東京インテリジェンス・ラボの安田秀太郎マーケットアナリストは24日、メディア向けの勉強会で目先は経済にネガティブな政策が先行するものの、中長期的には強い米国が実現して株高につながるとの予想を示した。
安田氏はトランプ氏が現在取り組んでいることは「バイデン前大統領の民主党時代に膨らんだ連邦政府の歳出削減、追加関税による国際収支の不均衡、つまりアメリカの貿易赤字是正」と指摘。「ベッセント米財務長官が『米国は財務依存から抜け出すデトックス期間に入る』と述べたのが分かりやすい。これから経済が下押しされるとはっきり言っている」と分析した。
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今日の市況概況
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3月26日(水)☆[概況/大引け]
終盤は上げ幅を縮めた
大引けの日経平均は246円高の3万8,027円、TOPIXは15ポイント高の2,812ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,212、下落銘柄数は361。出来高は17億5,513万株、売買代金は4兆2,602億円。
相互関税の柔軟化は米国景気の悪化を緩和すると期待されており、月末・年度末のドル買いも加わり円安が進行したため、日経平均は一時440円高となった。
ただ、日本は対米貿易黒字の大きさから、相互関税の対象に含まれるのではないかという見方も根強いため、終盤は上げ幅を縮めた。
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