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コラム2025年4月1日

【本日のマーケット】4月1日(火)

4月1(火)のマーケット                                                                   

3月31日のNYダウは4日ぶりに反発。月末・期末の資産配分を調整する買いが入ったとの見方。ビザやウォルマート、ホームデポが買われた。ボーイングは下落。NYダウは前日比417ドル(1.00%)高の42,001ドル。ナスダックは小幅ながら4日続落。食品医薬品局(FDA)の生物製剤評価研究センターのピーター・マークス所長が辞任した。ワクチンの責任者だったため、モデルナやバクサイトが売られた。NASDAQ総合指数は前日比23ポイント(0.14%)安の17,299。S&P500指数は前日比30ポイント(0.55%)高の5,611。

NYダウ反発を受けて買い先行で始まったが国内機関投資家による期初の益出しの売りで伸び悩んだ。フジメディアは調査報告書が発表されガバナンス(企業統治)改善期待で買われた。野村総研は月刊誌『選択』にNTTデータが触手という記事が掲載され買われた。米FDA(食品医薬品局)のワクチン責任者が辞任に追い込まれたため米国ではモデルナが売られたが、米国製薬株の回避で第一三共は高い。アドバンテストとフジクラ、銀行株が安い。

スタンダード市場では、AIフュージョンが反落し、エスサイエンスとフォーシーズが大幅安。まんだらけは2月売上高の増収率鈍化で安値更新。ジェクシードから社名変更したAIストームは中期経営計画を発表し大幅高。家賃保証事業のニッポンインシュアが高値更新。シンシアが高い。

グロース市場では、クオリプスが大幅続落。BTMは反落。ミライロは4日続落。M&A仲介のインテグループは減益決算で大幅安。キッズウェルバイオは契約一時金で赤字予想が縮小したためストップ高。新規事業で注目されたイオレは4日連続ストップ高。シンカは大幅反発。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。3万6000円台に乗せるも、上値は重く押し戻された。昨日の大幅下落の自律反発の動きも乏しく軟調地合いが続いた。昨日、ボリンジャーバンドのマイナス3シグマにタッチした後だけにリバウンドが期待される局面。4月2日の関税政策発表のイベント通過が待たれる。

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波乱乗り切る「自社株買い銘柄」
 日本証券新聞4月2日(水)紙面1面TOP記事掲載

“低進捗率”が選別の切り口に

ひとまず落ち着きを取り戻しつつある1日の東京市場。とはいえ、年度末3日間(27~31日)合計で日経平均2,409.73円安を経た後としてはいかにも戻りが鈍く、2日の相互関税発動や週末4日米雇用統計発表を控え、引き続きシートベルト着用が求められる局面と言えようか。

見送り気分が蔓延し、“買い手不在”の様相を呈する足元の市場にあって、より存在感が増してくるのが「自社株買い」だろう。そもそも直近の下げがここまで深まった背景にも、自社株買い自粛期間の影響が指摘される。東証の「自己株式等の取得に関するガイドライン」では四半期決算期末5営業日の買い付け自粛を求めているためだ。自社株買いの投資主体である「事業法人」は3月も46カ月連続買い越しとなった可能性が高いが、週次ベースで見ると、直近1年間で売り越したのは5回。3月3、4週、6月4週、12月4、5週とこの時期に集中している。

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今日の市況概況
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4月1日(火)☆[概況/大引け]

相互関税発表前と期初の益出しで伸び悩んだ

大引けの日経平均は6円高の3万5,624円、TOPIXは3ポイント高の2,661ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は676、下落銘柄数は902。出来高は17億5,492万株、売買代金は4兆669億円。
NYダウ反発を受けて買い先行で始まったが、トランプ政権が4月2日に相互関税を発表する予定であることや、国内機関投資家のよる期初の益出しの売りで伸び悩んだ。

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