xenoBrainによるAI解析
経済の未来をスコア化するSaaS型AIサービスを展開しているxenodata lab(ゼノデータ・ラボ)社。
AI解析ツールの【xenoBrain】で膨大なデータから企業業績や需要動向、素材価格の将来動向についてAIが総合的に評価したスコアを生成。より高度な意思決定のサポートとなるツールを提供しております。
今回、【xenoBrain】を利用して「新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測」を行いました。
※『業界別影響度ランキング – 経済規模調整 – 』のランキング集計方法
業界所属企業に発生しうるシナリオをスコア評価し、それらのスコアを企業の直近通期売上高ベースで規模の按分計算を行い、その数値を業界ごとに集計して算出。スコアの大きさは、実際に発生しうると予測される、損失(利益)金額の大きさを示し、業界の市場規模に依存するスコアになります。(例えば、自動車業界の市場規模と雑貨品のように市場規模が大きく異なる場合、それぞれ同一スコアであった場合でも社会へ及ぼす影響金額は異なることが想定されるので、それを規模に按分する形で補正しているという意味合いになります。)また、短期的な影響だけではなく、1年以内での業績影響を総合的に判断したスコアになっております。幅広い業界企業と関わりがある方が経済影響規模を踏まえたアクションを取るときの指針としてご利用できます。
【xenoBrain】では、CLASS 4 経済影響規模大として、製薬、スーパー・コンビニ、食料・飲料、通信インフラ、ドラッグストア・薬局、等10業界を挙げている。第1回目の今回は、製薬業界をピックアップした。
業界別に見る新型コロナウイルスの影響
製薬業界への影響シナリオ分析
解説
新型コロナウイルスへの抗ウイルス薬・ワクチンの開発だけでなく、新型コロナウイルス診断キットや一般医薬品、臨床実験で必要とされる関連製品の需要が急伸していることから、製薬各社に増益影響が示唆されている。
製薬業界に影響する主なトピック例
1 日本消毒液需要増加
2 日本医薬品需要増加
製薬業界の企業別影響予測ランキング
増益可能性 上位20社
集計:2020/4/12時点
新型コロナウイルスの製薬業界への影響 最新ニュース
新型コロナウイルスの業界への影響を記載した、業界専門誌の考察記事や主要経済誌のニュースをピックアップしています。
中外製薬が新型コロナに「アクテムラ」を適用、国内治験開始
2020/04/10
■中外製薬が、抗体医薬「アクテムラ」を国内第3相臨床試験(P3)を開始と発表。
■アクテムラは関節リウマチ治療薬として使われるが、重篤化した患者で生じる過剰な免疫反応改善報告。
■スイス・ロシュグループもアクテムラを米国、カナダ、欧州などで、第3相臨床試験実施を決定。
島津製作所、検査試薬販売開始へ、新型コロナを1時間で判定
2020/04/10
■島津製作所は10日、検査時間を大幅短縮できる試薬を20日に発売すると発表。
■のどや鼻の粘膜に含まれるウイルス遺伝子を増やして調べるPCR法で使う。
■検査にかかる人手を減らせて人為的なミスも防げる。価格は100検体分で税抜き22.5万円。
新型コロナ関連以外の治験、中断・延期、デジタル活用も
2020/04/01
■アステラス製薬は3月31日、新たな臨床試験の立ち上げ等を原則として中断と発表。
■武田薬品工業も25日までに大半の新規治験の中断、デジタル技術等の代替手段へ。
■欧米の製薬大手も、同様に新規治験の中断する企業が増えている。
杏林製薬、新型コロナ検出試薬を4月中旬に発売
2020/03/23
■キョーリン製薬ホールディングスは、傘下の杏林製薬が開発した検出試薬を4月中旬ごろに発売と発表。
■遺伝子検出装置と組み合わせて検査で、ウイルスを15分程度検出。
■現在4~6時間程度かかっており、大幅な短縮が期待。
世界の製薬大手、ワクチン共同開発へ、新型コロナ対策
2020/03/20
■世界の製薬大手各社で構成する国際製薬団体連合会(IFPMA)はワクチンの共同開発で連携と発表。
■ワクチンの共同開発、治療法の確立、検査体制の充実、量産体制へ生産能力を共有へ。
■現時点で新薬や既存薬の80件以上の臨床試験が進行中。少なくとも9社が共同研究中。