ベース(4481)が12月16日、東証2部に新規上場する。
ソフトウエアの受託開発を行い、「システム開発」「ERPソリューション」「その他ソリューション」の3つのサービスを提供している。主要顧客である富士通グループ、みずほ証券、野村総合研究所の上位3グループに対する売上高が70%程度(2018年12月期)を占める。
システム開発は、主に金融・流通・製造分野におけるオープン系システム開発を行い、特に証券、銀行、クレジットカード会社など金融系のシステム開発に実績がある。
ERPソリューションは、独SAP SEの製品を中心に、ERP(統合基幹業務システム)、CRM(顧客情報管理)、SAP BAS(ERPシステム上のミドルウェアコンポーネント)の3領域でサービスを提供。
その他ソリューションとしては、NISA口座開設サービスやマイナンバーサービスのソリューション提案、OCR機能を活用したカード番号(免許証、マイナンバーカード、クレジットカードなど)認識サービスの顧客の口座開設への応用などに実績がある。
重点戦略としてはIoT(モノのインターネット)、クラウド、RPA(ロボットによる業務自動化)、フィンテックなど最新の技術に対する研究・習得を進めていく。また、大手システムインテグレータとの取引比率を上げて成長可能な基盤を整え、新規領域の案件に参画することで売上高拡大につなげていく。人材の確保については、日本だけでなく中国においても優秀な人材を安定的に採用できる仕組みづくりに注力している。
企業のIT投資は回復基調が続き、受注環境は堅調。18年12月期はIoT案件などの大型案件を獲得。中国子会社においても、現地企業や日系企業に対する案件を安定的に確保した。
概要
●事業内容=受託開発を中心としたソフトウエア開発サービスの提供など
●本社=東京都千代田区外神田4-14-1
●代表者=中山克成代表取締役社長
●設立=1997年1月
●上場前資本金=3億2,942万4,000円
●発行済み株式数=291万6,000株(上場時)
●筆頭株主=中山アセット(上場前46.2%)
●公募株式数=28万株
●売出株式数=1万5,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が4万4,200株)
●仮条件=11月26日に決定
●ブックビル期間=11月28日から12月4日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、SMBC日興、SBI、むさし、岡三、岩井コスモ、エース、マネックス
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2017.12 | 5,888 | 812 | 214.38 | 65 |
2018.12 | 7,500 | 1,087 | 266.64 | 80 |
2019.12(予) | 9,313 | 1,558 | 362.95 | 100 |
※単位100万円、1株利益、配当は円 |