いつも(7694)が12月21日、マザーズに新規上場する。
EC(電子商取引)について、あらゆる側面を支援している。売上高は2つの部門で構成している。
一つはECマーケットプレイスサービス。ブランドメーカーのD2Cを総合支援する「ECビジネスパートナー」などで構成している。D2Cとはメーカーが自社で企画、製造した商品を自社の販売プラットフォームで直接消費者へ販売すること。ブランドメーカーの公式ECビジネスパートナーとなることで、EC戦略・販売計画の策定、デジタルマーケティング、サイト構築・運営、在庫適正化、カスタマーサービス、倉庫保管・物流までの業務を一気通貫で支援している。日本のブランドメーカーの海外進出もサポートしており、海外越境ECへの出店や小売事業者への卸売サービスも提供している。
また、EC専用のカスタマーサービス、倉庫・物流サービスを提供している。日本全国10社、16拠点の委託先物流企業をネットワーク化しており、消費エリアに近い場所に物流拠点を置くことで配送スピードを早め、コスト低下につなげている。
もう一つのサービスは、ECマーケティングサービス。EC未出店、出店中を問わず、大手企業から中小企業まで、取引先の個別課題・ニーズに合わせて国内の主要ECプラットフォーム・自社ECサイトにおけるマーケティング・コンサルティング、デザイン、サイト運営などのEC業務をサポートし、EC戦略の実行を支援する。
新型コロナ感染拡大に伴い、消費者が購買チャネルをECにシフトさせた影響を受けてECビジネスパートナーサービスでは顧客数が大幅に増加した。2021年3月期の業績は売上高80億9,000万円(前期比53.8%増)、経常利益4億3,400万円(同2.2倍)の予想。
概要
●事業内容=EC総合支援
●本社=東京都千代田区有楽町1
●代表者=坂本守代表取締役社長
●設立=2007年2月
●上場前資本金=1,150万円
●発行済み株式数=540万株(上場時)
●筆頭株主=つづく(上場前48.03%)
●公募株式数=80万株
●売出株式数=60万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が21万株)
●仮条件=12月1日に決定
●ブックビル期間=12月3日から9日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、岩井コスモ、松井、極東、SBI、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.3 | 4,404 | 80 | 15.15 | 0 |
2020.3 | 5,261 | 198 | 31.28 | 0 |
2021.3(予) | 8,090 | 434 | 72.68 | 未定 |
※単位100万円、1株利益は円 |