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IPO2021年11月8日

新規上場紹介 のむら産業 12月2日 JASDAQ 精米袋など包装資材、機械販売や物流梱包事業

のむら産業(7131)が12月2日、JASDAQに新規上場する。

包装資材・計量包装機械を扱う包装関連事業と、製函封函機・緩衝材など物流梱包事業を展開。包装資材と機械の両方を手掛けている企業は多くないため、資材取引によって継続的に顧客との関係が築ける一方、機械の取引で工場内に立ち入り設備関連の情報を入手できるといったシナジーが発揮される。

主力の包装関連事業は資材部門と機械部門で構成。資材部門は米穀精米袋を中心とした食品と、その他包装資材の企画、デザイン、販売を手掛けている。同社が独自に企画・デザインした包装資材を全農系統卸や米穀卸など精米工場をはじめ、外食企業、生産業者に販売しているほか、新規に菓子、肥料、ペット関連商材を扱う事業者にも売り込む。包装資材は新米の収穫期に需要が高まる傾向があるものの、米の生産量や消費量は大きく変動しないため、毎期ほぼ一定の売り上げが見込める。

包装機械部門では米穀用自動計量包装機の企画開発から製造販売まで一貫して実施。精米工場の生産から出荷までの合理化を目指した自動計量包装機を中心に、米穀用機械や菓子、新規機械を開発し、精米工場、米穀小売り、外食企業、生産者に販売。資材部門と同様に菓子、肥料、ペット関連商材を扱う事業者も新規の拡販先となっている。

物流梱包事業は、「包む」、「埋める」、「封をする」といった梱包の問題を解決するため、子会社のパックウェルが製函封函機や緩衝材の仕入れ販売を行い、商品の導入支援やメンテナンスサービスなどを提供。主要顧客はオンラインストア企業や発送代行会社であり、各種ラインナップを有する海外メーカーの商材を仕入れ、エンドユーザーに販売、メンテナンスを実施している。物流業界では省力化や自動化に伴う新たな需要が期待できるため、大手ネット通販業者向け販促強化などを推進している。

2021年10月期業績については、売上高51億1,200万円(前期比4.4%増)、経常利益は3億2,100万円(同21.4%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=包装資材部門と包装機械部門で構成される包装関連事業、物流梱包事業
●本社=東京都東久留米市前沢5-32-23
●代表者=清川悦男代表取締役社長
●設立=1965年11月
●上場前資本金=8,000万円
●発行済み株式数=154万6,250株(上場時)
●筆頭株主=NCP4投資事業有限責任組合(上場前54.70%)
●公募株式数=0株
●売出株式数=66万1,900株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が9万9,200株)
●仮条件=11月12日に決定
●ブックビル期間=11月15日から29日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、いちよし、水戸、丸三、極東、あかつき、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.10 5,047 306 130.31 0
2020.10 4,898 265 39.45 8
2021.10(予) 5,112 321 144.74 未定
※単位100万円、1株利益は円

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