アソインターナショナル(9340)が12月23日、スタンダードに新規上場する。

矯正歯科治療用の歯科技工物を中心とした製品を、全国の矯正治療を行う歯科医院、歯科大学や附属病院などの歯科医療機関に提供している。国内は東京、新潟、名古屋、大阪、海外はハワイ、マニラに営業・製造の拠点を持つ。

自社で歯科技工士50人を抱え、内製品は特殊品など高付加価値製品に特化して製造。さらにグループ外部の協力パートナーとして51カ所(10月末時点)の歯科技工所と取引があり、内製と外注による製造のバランスを取っている。また、症例件数(歯型)をデジタル管理することで効率的な製造を行い、多品種(100種類以上)の矯正歯科技工物の提供を可能としている。

取引歯科医療機関数は6月末時点で6,047院。提供した矯正歯科技工物は大学での実習や、大学付属病院での研修などにも利用されるなど、用途・ニーズに合ったものを継続的に提供することで、長期的な取引関係が構築されている。

近年は虫歯治療などの一般診療を中心としていた歯科医療機関が、歯科矯正分野などの自由診療へと参入してきていることから、その他付随サービスとして矯正歯科技工物の修理、同社製品・商品を使用した矯正治療に関するセミナー開催受託・矯正に関する材料販売などのサービスも提供している。今後はAI技術を用いた正常歯列を仮想構築し矯正歯科技工物へ反映させる仕組みや、クラウド基盤を活用した歯科医療機関と同社間でのデータ連携サービスの開発に取り組んでいく。(SS)

●事業内容＝矯正用歯科技工物の製造・販売
●本社＝東京都中央区銀座2-11-8
●代表者＝阿曽敏正表取締役社長
●設立＝1988年5月
●上場前資本金＝1,000万円
●発行済み株式数＝485万株（上場時）
●筆頭株主＝ASO（上場前66.78％）
●公募株式数＝85万株
●売出株式数＝77万株（ほかにオーバーアロットメントで24万3,000株）
●仮条件＝12月7日に決定
●ブックビル期間＝12月8日から14日まで
●引受証券＝SMBC日興（主幹事）、野村、みずほ、SBI、東海東京、楽天