アルファパーチェス(7115)が12月26日、スタンダードに新規上場する。

米投資ファンドのリップルウッドが設立し、現在はアスクル(2678・P)の子会社。インターネットを活用し、設備や機械の修理用備品、文具、オフィス用備品などの間接材を販売するMRO事業と、商業施設の新設、開設、維持に伴う建材などの資材や保守、清掃、建設、修繕などの役務を提供するFM事業を手掛けている。

MRO事業は売上高の7割強を占める主力事業。上場企業を中心とした大企業のグループ全体を顧客とするべく、最適なITプラットフォームを提供。幅広い商品から最適な商品を価格競争力のある単価で購入が可能で、顧客の購買を支援する電子購買システムを揃えているのが特徴。

現在、取引のあるサプライヤーは約1,500社に上り、幅広い商品を電子購買システム経由で販売する。電子カタログに登録されていない商品も顧客の具体的要望に沿って適切なサプライヤーと商品を探し出し、複数業者の相見積もりの結果を提供する。顧客は購買コストを削減できる。

FM事業は店舗数が多いチェーンストア向けが中心。全国の直営、フランチャイズ店に対して均質なサービスを提供する。顧客に代わり建築資材、設備の購買管理も行う。行動制限の緩和で、商業施設の開店、改装が活発化しており、2022年12月期は計画を上回る好調ぶり。

22年12月期の業績は売上高430億4,400万円(前期比13.4%増)、営業利益9億5,000万円(同10%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=間接材の物販事業およびファシリティマネジメント事業
●本社=東京都港区三田1-4-28
●代表者=多田雅之代表取締役社長兼CEO
●設立=2010年11月
●上場前資本金=5,226万1,000円
●発行済み株式数=927万3,500株(上場時)
●筆頭株主=アスクル株式会社(上場前75.06%)
●公募株式数=100万株
●売出株式数=100万株(ほかにオーバーアロットメントで30万株)
●仮条件=12月8日に決定
●ブックビル期間=12月9日から15日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、楽天、マネックス