エフ・コード(9211)が12月24日、マザーズに新規上場する。
消費者の購買現場である「生活者目線」をCX(顧客体験)のデータに基づいた実証ベースからデジタル施策を設計し、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をワンストップで支援。コンサルタントによるマーケティングの戦略立案などを提供するほか、2013年からはSaaS型ソフトウエアの運用を推進している。
デジタル顧客獲得支援サービスでは、企業が属する市場の調査や同業他社の戦略分析、さらに戦略の実行を担う人材を育成することで戦略設計や組織設計を手掛ける。その後は企業と生活者との間でデジタルを通したコミュニケーション構築までも支援する。
具体的には、CXデータ基盤を活用した同業他社との比較分析、コンサルタントによる戦略立案の支援や、DX推進の人材不足が発生するケースでの若手幹部人材への研修実施といった人材育成プログラムを提供している。
デジタル顧客育成支援サービスは、見込み客に対して成約率の上昇や継続率上昇といった支援を実施。自社で開発した「CODE Marketing Cloud」を活用したUI/UXの改善、ウェブサイト上での生活者とのコミュニケーション構築後に、CTI連携によってコール営業のデータ分析から商談成約率の向上支援といったインサイドセールス改善を手掛けている。
21年12月期業績は、売上高6億3,800万円(前期比20.2%増)、経常利益は1億4,900万円(同4.8倍)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=「CODE Marketing Cloud」などのCX向上SaaSの提供、DX戦略設計・実行支援、顧客獲得・育成などマーケティング支援
●本社=東京都新宿区市谷八幡町2-1
●代表者=工藤勉代表取締役社長
●設立=2006年3月
●上場前資本金=1億4,846万4,000円
●発行済み株式数=204万9,100株(上場時)
●筆頭株主=工藤勉(上場前 59.29%)
●公募株式数=10万株
●売出株式数=5万9,700株(ほかにオーバーアロットメントで2万3,900株)
●仮条件=12月7日に決定
●ブックビル期間=12月9日から15日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、アイザワ、あかつき、岩井コスモ、極東、マネックス、水戸、岡三、東洋、丸三、楽天、エイチ・エス、光世、松井、むさし
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.12 | 459 | ▼65 | ▼21.17 | ― |
2020.12 | 531 | 30 | 21.49 | ― |
2021.12(予) | 638 | 149 | 76.89 | ― |
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字 | ||||
2019年12月期は連結決算 |