オンデック(7360)が12月29日、マザースに新規上場する。
M&Aアドバイザリー事業を行う。企業が買収や合併を行う際に譲渡希望者と買い取り希望者の仲介、またはいずれか一方のフィナンシャルアドバイザーとして助言するのがM&Aアドバイザリー事業。同社は、国内中小企業者が当事者となる市場を事業領域としている。
M&Aは、中小企業・小規模事業の後継者問題の解決策として、あるいはベンチャー企業の“出口戦略”の有力な選択肢として認知が進んでいる。また、中小企業庁による中小M&Aガイドラインの策定や、行政による事業承継推進施策の後押しもあり、引き続き市場の拡大が進んでいるものと同社では認識している。
同社は、公的機関や金融機関、各種士業専門家など多様なネットワークからの紹介を通じて案件を受託している。プロセスの一部としてのマッチングのみならず、M&Aの実行プロセス全般においてM&Aアドバイザリー経験豊富な人材や弁護士・公認会計士・各種専門家が関与することで、M&Aにおける一連のプロセスをサポートできる総合力とその品質を追求することを業務推進における基軸としている。より多くの顧客に対して高品質のM&Aアドバイザリーサービスの提供を図っている。
売上高は成約した案件の成約報酬。2020年11月期は成約件数24件(前期は19件)、平均報酬単価3,300万円(同3,400万円)、期末のM&Aコンサルタント数は28名(同21名)を見込んでいる。売上高7億9,400万円(前期比22.7%増)、経常利益1億2,500万円(同3.0%増)の予想。M&Aにおける業務提携先である野村証券からの紹介案件による成果報酬が全体の2割強を占める見込み。
概要
●事業内容=M&Aに関する仲介、アドバイザリー事業
●本社=大阪市中央区久太郎町1-9-28 松浦堺筋本町ビル2階
●代表者=久保良介代表取締役社長
●設立=2007年12月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=278万1,000株(上場時)
●筆頭株主=久保良介(上場前35.03%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=25万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が8万2,500株)
●仮条件=12月9日に決定
●ブックビル期間=12月11日から17日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、みずほ、SBI、岡三、東洋、藍澤、エース、楽天、マネックス
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.11 | 341 | 33 | 9.23 | 0 |
2019.11 | 647 | 122 | 31.47 | 0 |
2020.11(予) | 794 | 125 | 32.51 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |