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IPO2023年9月4日

新規上場紹介 オートサーバー 9月26日 スタンダード 日本最大級の中古車流通ネットサービス

オートサーバー(5589)が9月26日、スタンダード、名証メインに新規上場する。

国内の中古車取扱事業者を対象とした中古車流通プラットフォーム「ASNET(エーエスネット)」を運営。2014年に台湾グレタイ証券市場への上場を果たすも、MBO(経営陣の参加する企業買収)に伴い16年に上場廃止となった。日本市場での再上場により、さらなる成長を目指す。

主力は「オークション代行サービス」と業者間中古車売買仲介の「ASワンプラサービス」で、2サービスによる前22年12月期における売上高割合は93.4%。ほか、付帯サービスとして陸送手配、中古車販売支援、カスタマーコミュニケーション支援、中古パーツ通販、カー用品通販を手掛ける。

「オークション代行サービス」は、ASNET会員より、サービス利用の都度、落札手数料や成功手数料など(一部の例外を除き車両取引価格に関わらず一定額)を得るビジネスモデル。会員は一般的にオートオークションに参加するために必要とされる入会金や保証金、月会費などが不要で、ASNETが接続している全てのオークションに参加できる。

「ASワンプラサービス」では、ASNET会員から直接出品車両情報の掲載を募るだけでなく、リクルートカーセンサー、プロトコーポレーション(4298・P)ファブリカコミュニケーションズ(4193・S)などの中古車小売媒体事業者や中古車買取事業者と提携し、出品情報のシステム連携による掲載を行っている。車両情報の掲載時点では手数料は不要とし、売買が成立した際に売り手・買い手の双方、または買い手からのみ手数料を得る。

足元では新たな顧客開拓と新規会員の獲得に注力。中古車の個人リース事業を手掛ける事業者への支援により取引の促進を図るほか、広告投資による知名度向上を図る。また、中古車販売整備システム会社との提携、新たなオークション会場との提携や店頭在庫を出品してくれる会員の獲得にも取り組む。

今23年12月期業績は新車供給不足などによる中古車流通への影響を考慮し、3.1%減収、8.7%営業減益を計画。上期の進捗率はそれぞれ55%、59%を達成している。(SS)

概要

●事業内容=中古車取扱事業者を対象とする中古車のオートオークション代行サービスおよび業者間売買の仲介サービスの提供など
●代表者=髙田典明代表取締役社長
●設立=2015年11月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=680万株(上場時)
●筆頭株主=朝日ホールディングス(上場前81.98%)
●公募株式数=40万株
●売出株式数=160万株(ほかにオーバーアロットメントで30万株)
●仮条件=9月5日に決定
●ブックビル期間=9月7日から13日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ、東海東京、松井、アイザワ、岡三、むさし

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.12 5,672 2,224 214.16 62.5
2022.12 5,364 1,969 188.66 55
2023.12(予) 5,200 1,804 171.62 55
※単位100万円、1株利益・配当は円
※配当は1対20分割の株式分割を反映

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