カラダノート(4014)が10月27日、マザーズに新規上場する。
妊娠育児層のママを対象にアプリを提供し、家族向けサービスを提供する企業のプロモーションを支援している。
事業の流れとしては、①主に妊娠育児層のママを対象として、自社コンテンツや外部広告を通じて応募するとプレゼントがもらえるアンケート付きキャンペーンに誘導。②そこで取得したユーザーの生活状況などを含む個人情報をパーソナルデータとして預かって蓄積。③蓄積したパーソナルデータをもとにユーザーに沿ったサービスをレコメンドし、当該サービスを提供する企業に合致するパーソナルデータを提供。家族の意思決定を支援するとともに、企業のマーケティングの効率化も支援している。
メインターゲットである妊娠・育児中のママに対して、プレママ向け情報提供コンテンツとして「ママびより」などのウェブメディアのほか、妊娠週数や月齢の課題に応じた機能に特化する形で、アプリケーションを運営している。主なアプリは、陣痛間隔計測ツールとして「陣痛きたかも」、授乳の記録管理ツールとして「授乳ノート」、離乳食管理ツールとして「ステップ離乳食」、予防接種管理ツールとして「ワクチンノート」を提供している。妊娠中から1歳未満の子供を持つ親における同社アプリの年間ダウンロード率は87%となっている。
また、創業当初から中高年向けの健康をサポートするヘルスケアアプリとして「血圧ノート」「お薬ノート」「通院ノート」などを運営している。2020年8月末時点で累計ダウンロード数は230万件となり、それぞれの分野で首位となっている。
売上高は、ライフサポートにまつわるプロモーション支援サービス。保有するパーソナルデータからクライアント企業の希望する条件に合致したユーザーを抽出し、データ提供を行うことで収益を得ている。
提携している企業の商材としては、保険、食材宅配、幼児教育など複数を扱っており、保険、食材宅配が売上高の大半を占めている。
継続的に接触可能なアクティブファミリーデータベースの件数は20年8月末で約80万件となっている。今後は子育てアプリの充実化によるアプリユーザー数の拡大、未就学児期全般にも紹介可能な商材の充実によるユーザー数の増加を図る。さらに、ヘルスケアアプリの充実による子育て世代を軸に世代の輪を広げ、孫育て世代の中高年にまで拡大していく方針。
概要
●事業内容=妊娠育児ママ層向けのアプリ提供および家族向けサービスを展開する企業へのプロモーション支援事業
●本社=東京都港区芝公園2-11-11
●代表者=佐藤竜也代表取締役
●設立=2008年12月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=599万6,000株(上場時)
●筆頭株主=佐藤竜也(上場前73.15%)
●公募株式数=100万株
●売出株式数=49万9,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が22万4,800株)
●仮条件=10月7日に決定
●ブックビル期間=10月9日から15日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、SMBC日興、マネックス、いちよし、岡三、東洋、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.7 | 637 | 90 | 12.65 | 0 |
2020.7(見込み) | 732 | 124 | 16.73 | 0 |
2021.7(予) | 856 | 190 | 21.68 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |