キッズスター(248A)が9月26日、グロースに新規上場する。
子ども向けに職業の社会体験ができる知育ゲームアプリ「ごっこランド」が主力。アプリ内に仕事、製品、サービスなどを体験できる150以上のコンテンツがあり、未就学児も含めて子供たちは無料で楽しく遊びながら仕事を学べる。2013年5月のサービス開始以来、利用者数は右肩上がり。コロナ禍の巣ごもり需要で底上げされたこともあり、累計670万ダウンロードを記録し、月間のプレイ回数は2,000万回を超えている。
出店企業が料金を支払う仕組み。6月末で78店に上る。企業側は自社サービスや商品のブランディングを発信することが可能。また、ファミリー層のファンの獲得やプロモーション効果が期待できる。
7月にはリアル展開もスタートし、大規模なモールや商業施設で「ごっこランドEXPO」を開催。アプリで慣れ親しんだ世界観を実際に体験できる。企業協賛のワークショップやクイズラリーなどが行われ、出店企業はアプリだけでなく、リアルでも自社サービス、商品とのタッチポイントや良質な原体験を創出でき、ファンづくりにつながる。
また、昨年8月には海外版「Gokko World」第1弾として、ベトナム版の配信を始め、今年6月末で累計78万ダウンロードを記録した。国内同様、実生活に浸透したサービスが提供できている。引き続き、アジアを中心に海外展開を図っていく。
今後、AIロボットの対話や「ごっこランド」の利用状況から子どもの特性データを取得、親に提供するなどの利活用を図る。
筆頭株主はくふうカンパニー(4376・G)。上場後も同社と、同社取締役兼代表執行役の穐田誉輝氏の保有割合が計62.7%となり、引き続き同社の連結子会社となる予定。
24年12月期の売上高は8億9,800万円(前期比17.5%増)、営業利益1億7,000万円(同7.7%増)の見込み。(HS)
概要
●事業内容=ファミリー向け社会体験アプリ「ごっこランド」の開発・運営およびイベントの企画・運営、子ども向けプロダクトを通じた、企業・団体の事業開発支援
●本社=東京都渋谷区神泉町9-5
●代表者=平田全広代表取締役
●設立=2014年10月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=250万株(上場時)
●筆頭株主=くふうカンパニー(上場前44.76%)
●公募株式数=70万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで10万株
●仮条件=9月5日に決定
●ブックビル期間=9月9日から13日まで
●引受証券=岡三(主幹事)、SBI、野村、SMBC日興、岩井コスモ、極東、松井、丸三、三田、楽天
業績推移(単独)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.12 | 564 | 104 | 41.92 | ― |
2023.12 | 764 | 155 | 60.95 | ― |
2024.12(予) | 898 | 163 | 54.76 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |