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IPO2022年4月6日

新規上場紹介 クリアル  4月28日 グロース DXで少額から不動産投資推進

クリアル(2998)が4月28日、グロースに新規上場する。

不動産投資にDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することで、少額から安定的な不動産投資の機会を提供する。従来、不動産投資は一部の富裕層や機関投資家中心で、管理手法や業務プロセスにも変革の余地がある。これらの課題をITの活用で解決し、多くの個人へ不動産投資の門戸を開放する。

サービスは①1万円から資産運用が可能な「CREAL」②1,000万円から可能な「CREAL Partners」③1億円からの「CREAL Pro」の3種類がある。

「CREAL」はクラウドファンディングを活用した短期(5年以内)の不動産ファンドオンラインマーケット。あらかじめ設定した分配金リターンを目的に投資でき、投資家登録から投資実行までオンラインですべて完結する。投資後の物件管理、運用、売却はクリアルに一任でき、手間や高度な知識がなくても不動産投資が可能だ。情報の非対称性を解消するべく徹底した情報開示を実践。保育園、学校といったESG(環境、社会、企業統治)不動産領域にも注力している。52ファンドを組成し、累計調達額は128億円と国内の不動産クラウドファンディングで首位。

「CREAL Partners」は個人投資家向けの長期のサービスで主に都心部の区分マンションを販売。DX機能を多く備え、物件仕入れ時はAI活用で効率化している。投資後、顧客は管理を24時間オンラインで把握できる。

「CREAL Pro」は機関投資家や超富裕層向けに、ホテル、レジデンスなど様々なアセットタイプの不動産ファンドの運営や不動産投資運用サービスを提供。ほかのサービスとの高いシナジー(相乗効果)がある。

不動産クラウドファンディング市場は2020年の市場規模850億円が26年には1兆5,000億円と急成長する見込みでその需要を取り込んでいく。登録会員数は右肩上がりで21年末には2万5,000人を突破した。

前22年3月期の業績は売上高104億5,200万円(前々期比46.4%増)、経常利益2億1,800万円(同2倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=資産運用プラットフォーム事業、ワンルームマンション投資、富裕層・機関投資家向け資産運用
●本社=東京都台東区東上野2-13-2
●代表者=横田大造代表取締役社長
●設立=2011年5月
●上場前資本金=3億7,900万円
●発行済み株式数=501万5,000株(上場時)
●筆頭株主=徳山明成(上場前32.93%)
●公募株式数=74万3,000株
●売出株式数=25万9,000株(ほかにオーバーアロットメントで15万300株)
●仮条件=4月11日に決定
●ブックビル期間=4月13日から19日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、みずほ、大和、岡三、楽天、岩井コスモ、東洋、松井、マネックス

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 3,776 215 39.03
2021.3 7,141 105 12.44
2022.3(予) 10,452 218 36.14
※単位100万円、1株利益は円

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