クルーバー(7134)が12月23日、JASDAQに新規上場する。前身のアップガレージは2012年1月にマネジメント・バイアウトを実施し、同年4月に上場廃止。約10年ぶりの再上場となる。
カー&バイク用品のリユース業態と流通卸売業態が2本柱だ。リユース業態では店舗やEC(電子商取引)サイトを通じて中古品の買い取りと販売を行い、流通卸売業態はITプラットフォーム経由でタイヤなどの新品パーツの卸売を行っている。
従来は一般的でなかったカー用品やバイク用品の買い取り・販売を手掛けるのがリユース業態だ。商品を買い取った後に修理・メンテナンスしたうえで販売するため、オークションなど個人間売買と差別化が図られており、中古商品に保証を付ける新たな取り組みも評価されている。「アップガレージ」などのブランドによる店舗を全国239店舗、およびEC販売の2チャンネルを展開。自動車部品は取り付け・取り外しや複雑な車種適合確認が必要なため、ECのみならず店舗展開も推進していることが特徴に挙げられる。
流通卸売業態では、中古ホイールに合わせた新品タイヤなどを、クラウド上のITプラットフォーム「NEXLINK(ネクスリンク)」を通じて販売。店舗サイドではメーカー発注、納品管理、支払管理といった業務、一方のメーカー側では受注管理、納品連絡、在庫有無連絡、請求管理などを、それぞれネクスリンクを介して実行することを可能にした。
22年3月期業績は、売上高102億3,000万円(前期比3.1%増)、経常利益は5億5,100万円(同18.4%増)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=カー&バイク用品リユース品の買い取り、販売、新品卸売および付随するIT開発業務
●本社=神奈川県横浜市青葉区榎が丘7-22
●代表者=石田誠代表取締役社長
●設立=2014年4月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=262万4,500株(上場時)
●筆頭株主=E&E(上場前93.01%)
●公募株式数=51万2,500株
●売出株式数=17万300株(ほかにオーバーアロットメントで10万2,000株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から13日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、極東、SBI、アイザワ
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2020.3 | 9,343 | 209 | 28.77 | 17 |
2021.3 | 9,922 | 465 | 137.74 | 48.5 |
2022.3(予) | 10,230 | 551 | 157.71 | 40 |
※単位100万円、1株利益は円 |