グラフィコ(4930)が9月24日、JASDAQに新規上場する。
健康食品、化粧品、日用雑貨、医薬品などの企画製造販売を行っている。
製造、物流を外部へ委託するファブレス企業で、商品の企画、開発、マーケティング、プロモーション、セールスに経営資源を集中している。主に卸売業者を通じて、全国のドラッグストア、GMS(大規模総合スーパー)、ホームセンターなどの小売チェーンを中心に販売。海外事業については、国内外の代理店を通じて中国、韓国、香港、台湾、タイなどで販売している。
売上高構成比(2019年6月期)は、健康食品を中心とする「ヘルスケア」が26.8%、化粧品を中心とする「ビューティケア」が21.4%、日用雑貨の「ハウスホールド」が47.7%、医療用医薬品と一般医薬品の「医薬品」が3.3%、「その他」が0.8%となっている。
女性の潜在ニーズを引き出し、新発想の商品を定着させることで累計販売数100万個超えの商品を複数展開している。例えば、ヘルスケアでは、食事と一緒に飲むことで気にせず食事を楽しめるサプリメントシリーズ「なかったコトに!」や、水を含むと30倍以上に膨らむと言われているバジルシードを用いたキャンディシリーズ「満腹30倍」。ビューティケアでは、足の角質などをケアする「フットメジ」、よもぎ温座パット「優月美人」。
「ハウスホールド」では、酸素パワーで衣類やキッチン用品、風呂用品の汚れ・シミを落とす酸素系漂白剤ブランド「オキシクリーン」が好調。米国の大手家庭用消費材メーカーのチャーチアンドワイト社が世界展開するブランドで、内国企業では唯一、日本オリジナル商品の販売を含む独占販売権を取得して展開している。新型コロナウイルス感染症拡大の影響下においても販売は堅調に推移している。
2021年6月期の業績予想は、売上高36億5,000万円(前期比4.3%増)、経常利益2億6,300万円(前期比18.4%増)。ヘルスケアはインバウンド需要の縮小が長期化するとの前提で前期比12.8%の売上高減少を見込む。ビューティケアは新型コロナの影響を受けるものの、「フットメジ」ヒーリングスプレーの中国向け販売が好調で、同16.6%の増収を計画。ハウスホールドは同3.2%の売上高増加、医薬品は健康への関心高まりや衛生用品の需要拡大で同20.7%増を見込む。
概要
事業内容=健康食品・化粧品・日用雑貨・医薬品などの企画製造販売
本社=東京都品川区大崎1-6-1
代表者=長谷川純代代表取締役社長CEO
設立=1996年11月
上場前資本金=1,000万円
発行済み株式数=88万株(上場時)
筆頭株主=長谷川純代(上場前62.67%)
公募株式数=8万株
売出株式数=20万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が4万2,000株)
仮条件=9月2日に決定
ブックビル期間=9月4日から10日まで
引受証券=SBI(主幹事)、大和、SMBC日興、いちよし、岩井コスモ、藍澤、東洋
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.6 | 3,377 | 205 | 180.21 | 0 |
2020.6 | 3,499 | 222 | 185.90 | 0 |
2021.6(予) | 3,650 | 263 | 198.52 | 0 |
※単位100万円、1株利益は円 |