TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 グリッド 7月7日 グロース AIで計画業務を最適化
IPO2023年6月19日

新規上場紹介 グリッド 7月7日 グロース AIで計画業務を最適化

グリッド(5582)が7月7日、グロースに新規上場する。

社会インフラ領域において、AI技術を用いて短時間で最適な計画を提供する計画最適化事業を展開。電力・エネルギー、物流・サプライチェーン、都市交通・スマートシティの社会インフラ3分野に注力している。

具体的には、社会インフラに関する業務知識の豊富なエンジニアが各顧客の計画対象業務を数式化することにより、複雑な業務を再現するシミュレーターを開発し、デジタル空間上に機器、設備、人、車両などの動きを再現する。その結果から得られるデジタルデータをもとにKPI(重要業績評価指標)の最大化や計画の最適化を可能とするアルゴリズムを開発し、業務システムに組み込む。

AIエンジン開発を中心に、その前段となるコンサルティングから、AIエンジンを組み込んだシステム実装・運用までを手掛けることで顧客生涯価値を最大化し、かつ、運用・サポートサービスを担うことで安定的な収益につなげるビジネスモデル。顧客は電力会社や海運会社などの売り上げ規模が大きい企業が多い。企業活動の中心的な業務をサポートするという性質上、1つの計画にとどまらず、その他の計画に対しても最適化の範囲を拡張・展開していくことが可能であり、既存顧客へのアップセル・クロスセルが今後の成長の要の1つに挙げられる。

また、量子コンピュータを用いた量子アルゴリズム開発についても取り組んでおり、2019年4月には量子コンピュータ向けアプリケーション開発フレームワーク「ReNom Q」をリリースした。(SS)

概要

●事業内容=人工知能を用いた計画最適化システムの開発・販売・保守・運用サポート
●代表者=曽我部完代表取締役社長
●設立=2009年10月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=451万2,000株(上場時)
●筆頭株主=We(上場前68.04%)
●公募株式数=87万6,000株
●売出株式数=27万2,000株(ほかにオーバーアロットメントで17万2,200株)
●仮条件=6月19日に決定
●ブックビル期間=6月21日から6月27日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SMBC日興、SBI、丸三

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.6 706 ▼198
2022.6 910 67 25.29
2023.6(予) 1,350 176 52.27
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

関連記事