グローバルインフォメーション(4171)が12月24日、JASDAQに新規上場する。
海外の調査出版会社と提携し、世界の市場、技術動向に関する英文の調査レポートなどの情報商品を、国内外の製造業やシンクタンクなどに提供している。原版の英語のほか日本語、韓国語、中国語にも翻訳しており、売上高の7割が日本、2割が韓国と台湾になっている。
事業は「市場調査レポート」「年間情報サービス」「委託調査」「国際会議・展示会」の4つに区分されている。
売上高の76.9%を占めるのが市場調査レポート事業。調査出版会社のアナリストが市場・技術動向の調査・分析を行ったレポートを販売する。日本語サイトに掲載されるレポート数は9万点を超えている。特定の産業分野に偏ることなく、幅広い情報商品を取りそろえ、顧客は海外市場や新技術の調査の一環として購入している。
年間情報サービス事業は継続的に市場・技術動向に関する情報を提供するサービス。委託調査事業は、既存のレポートでカバーしきれない需要に応じ、カスタム調査を受託する。国際会議・展示会事業は、参加者をウェブを通じて募集する。
今後、仕入れ先や顧客との関係強化を図るとともに、欧米の事業も強化していく。2020年1月には、新規事業としてIoTネットワークの部品製造、販売などを手掛ける子会社を設立。事業の準備を進めている。
2020年12月期の業績は売上高20億1,200万円(前期比12.9%減)、営業利益2億5,000万円(同13.5%減)を見込んでいる。
概要
●事業内容=市場・技術動向調査レポートの販売、年間契約型情報サービスの販売、市場・技術動向調査の受託、国際会議・展示会の販売
●本社=神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3アーシスビル7階
●代表者=小野悟代表取締役社長
●設立=1995年1月
●上場前資本金=2,150万円
●発行済み株式数=262万5,000株(上場時)
●筆頭株主=小野悟(上場前41.62%)
●公募株式数=12万5,000株
●売出株式数=37万5,000株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が7万5,000株)
●仮条件=12月3日に決定
●ブックビル期間=12月7日から11日まで
引受証券=エイチ・エス(主幹事)、みずほ、SBI、岡三、マネックス、松井、楽天
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2018.12 | 2,363 | 321 | 87.84 | 10 |
2019.12 | 2,309 | 342 | 91.66 | 16 |
2020.12(予) | 2,012 | 250 | 80.44 | 30 |
※単位100万円、1株利益は円 |