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IPO2021年8月23日

新規上場紹介 コアコンセプト・テクノロジー 9月22日 マザーズ 先端技術で製造業、建設業のDX支援

コアコンセプト・テクノロジー(4371)が9月22日、マザーズに新規上場する。

製造業や建設業でのDX(デジタルトランスフォーメーション)支援やIT人材調達支援を手掛けている。ものづくりに関する知見と先端IT技術の活用が特徴。DX支援は独自の手法「CCT-DX Method」やDX開発基盤「Orizuru」を活用している。

「CCT-DX Method」はまず、DX実現後に事業環境や現場業務がどのように変わるかを分かりやすいビジュアルで示したグランドデザインを策定する。続いて、DX実現後の業務がきちんとできるか技術を検証。その後、段階的にアジャイル形式でシステム開発を進めて仕組みを構築し、運用内製化を支援するという一連のプロセスと手法からなる。

顧客企業が運用を内製化するとDX支援ビジネスは終了するので、運用、保守で顧客を囲い込むという他社と差別化できる。内製化完了後は、同社のIT人材調達プラットフォーム「Ohgi」が活用されることで、人材調達支援の取引拡大を見込んでいる。

「Orizuru」は製造業や建設業向けの開発基盤。DXに必要なデータ収集や各種工程の自動化を実現できる通信基盤「Orizuru OPC UA」と、3次元CADデータの表示やAIで過去の設計データなどの類似性を検索し、業務効率化などの自動見積をする「Orizuru3D」からなる。これらの標準機能をベースとして、顧客企業のニーズに応じたカスタマイズを行い、DXを迅速、低コストで実現する。ベテラン技術者のノウハウを継承しつつ、現場ですぐに使えるソリューションとなっている。今後、他の業種にも順次拡張していく予定。

取引顧客数は2020年12月現在212社、外注先数421社といずれも順調に増えている。

21年12月期の業績は売上高70億4,300万円(前期比27.3%増)、営業利益4億700万円(同2.2倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=製造業、建設業をはじめとしたデジタルトランスフォーメーション実現支援、IT人材調達支援など
●本社=東京都豊島区南池袋1-16-15
●代表者=金子武史代表取締役社長CEO
●設立=2009年9月
●上場前資本金=9,200万円
●発行済み株式数=378万7,000株(上場時)
●筆頭株主=金子武史(上場前16.72%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=17万株((ほかにオーバーアロットメントによる売出が5万5,000株)
●仮条件=9月2日に決定
●ブックビル期間=9月 6日から10日まで
●引受証券=大和(主幹事)、みずほ、楽天、SMBC日興、SBI、岩井コスモ

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.12 4,766 183 34.32 0
2020.12 5,535 188 35.53 0
2021.12(予) 7,043 352 67.09 0
※単位100万円、1株利益は円

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