ココペリ(4167)が12月18日、マザーズに新規上場する。
中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」をSaaS(クラウドでソフトウエアを提供)で地域金融機関に販売している。中小企業ののDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するとともに、地域金融機関の課題解決を支援する。
導入した金融機関の取引先中小企業がオンラインで会員登録をすると、ビジネスマッチング、福利厚生のためのクーポンサイト利用、ホームページの自動作成、金融機関や社内でのやりとりができるビジネスチャットなど様々なサービスが利用できる。
2020年9月末時点で全国42金融機関が導入。会員数は2万7,914社と18年の発売から年4倍のペースで増えている。マッチングなどでは金融機関の枠を超えたネットワーク効果が活かせる。
収益は金融機関から初期費用と月額固定の運用・保守費を得るほか、会員の中小企業から月額利用料を金融機関と分け合う。運用・保守費は継続課金するサブスクリプション型になっている。
今後、導入金融機関や会員中小企業を開拓するとともに、金融機関が保有するデータや「Big Advance」に蓄積されるビッグデータをAIで分析。より高付加価値化したサービスも展開していく。
21年3月期の業績は、売上高8億8,800万円(前期比14.8%増)、営業利益8,600万円(前期は2,100万円の赤字)を見込んでいる。
概要
●事業内容==中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」およびAIモジュール「FAI」の開発・提供など
●本社=東京都千代田区二番町8番地3 二番町大沼ビル4階
●代表者=近藤繁代表取締役CEO
●設立=2007年6月
●上場前資本金=4億6,975万6,000円
●発行済み株式数=724万3,380株(上場時)
●筆頭株主=近藤繁(上場前32.15%)
●公募株式数=27万6,000株
●売出株式数=80万6,400株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が16万2,300株)
●仮条件=12月1日に決定
●ブックビル期間=12月3日から9日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI、丸三、マネックス、松井
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.3 | 185 | ▼98 | ▼22.91 | 0 |
2020.3 | 413 | ▼21 | ▼5.34 | 0 |
2021.3(予) | 888 | 77 | 12.72 | 0 |
※単位100万円、1株利益、配当は円 | ||||
▼は赤字 |