コラントッテ(7792)が7月8日、マザーズに新規上場する。
医療機器として認証された磁気健康ギア「コラントッテ」をはじめとする、家庭用永久磁石磁気治療器の開発と販売を行っている。
「コラントッテ」は装着部位の血行改善を促し、こりを緩和する効能・効果を提供する健康用品。韓国での医療機器認証のほか、EUでは加盟国に輸出する際の安全基準を証明するCEマーキングを取得しており、国内では医療機器の品質マネジメントシステムに関する国際規格を取得済みだ。商品供給ではフィギュアスケートの宇野昌磨選手、卓球の伊藤美誠選手、プロ野球の菊池涼介選手はじめ、多くのアスリートと契約している。
一般的な磁気治療器は同極配列のため同極同士で反発しあって「点」での効果にとどまる。一方、コラントッテは独自技術である「N極S極交互配列」で磁場の死角をなくすことにより「面」での効果が得られ、装着しているだけでこりを緩和する作用がある。豊富なデザインやカラー展開、全ての部位をカバーする製品ラインナップによって、幅広い性別や年齢層の需要にも対応している。
2019年4月には新たな製品ラインとして「コラントッテ レスノ」の販売を開始。健康の3大要素である運動、休養、栄養の側面から日常のヘルスケアをサポートしている。
販売チャネルはリテール、ホールセール、EC(電子商取引)の3部門。リテール部門は国内直営店舗で一般消費者に販売しており、21年4月末時点の店舗数は18店舗だ。ホールセール部門は国内外の代理店向け卸売販売を手掛けており、21年4月末時点の海外代理店は韓国など東南アジアおよび英国など8カ国に展開。EC部門では同社ECサイトやECモールを通じて消費者に直接販売している。
一方、緊急医療行為に際し家族の承認が必要な場合や、認知症、独居高齢者の身元確認が必要な場合の緊急連絡サービスとして、17年には月額定額制のCSS(コラントッテ・セーフティ・システム)事業を開始した。CSSに会員登録した顧客がID番号や緊急時連絡カードを携帯することで、外出先で意識不明となった場合にCSS管理センターが家族などに連絡を取るサービスだ。現時点の事業売上高は少額にとどまるが、高齢化社会進展に伴う緊急時リスク対策として重要性が高まると想定している。
21年9月期業績は、売上高35億2,300万円(前期比22.1%増)、経常利益6億200万円(同22.9%増)を見込む。(NA)
概要
●事業内容=医療機器およびヘルスケア商品の製造、販売など
●本社=大阪市中央区南船場2-10-26
●代表者=小松克己代表取締役社長
●設立=1997年10月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=860万株(上場時)
●筆頭株主=小松克己(上場前38.89%)
●公募株式数=60万株
●売出株式数=155万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が32万2,500株)
●仮条件=6月18日に決定
●ブックビル期間=6月22日から28日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、みずほ、SMBC日興、楽天、岩井コスモ、丸三、松井
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.9 | 2,942 | 431 | 33.92 | 0 |
2020.9 | 2,886 | 490 | 40.60 | 0 |
2021.9(予) | 3,523 | 602 | 50.12 | 12 |
※単位100万円、1株・配当利益は円 |